“浴衣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆかた98.6%
そろい0.2%
ゆたか0.2%
よくい0.2%
カルナモク0.2%
バスローブ0.2%
ユカタ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まるいのは市村の麦わら帽子、細長いのは中塚の浴衣(ゆかた)であった。黒いものは谷の底からなお上へのぼって馬の背のように空をかぎる。
槍が岳に登った記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「おしょさん、今年のお浴衣(そろい)は、大層好(い)いっておはなしですから、夜(よ)芝居で、お浴衣(ゆかた)見物でございますから、ひとつどうぞ、御見物を——」
方々(かた/″\)の様子(やうす)は皆(みな)略(ほゞ)分(わか)つた、いづれも、それ/″\お役者(やくしや)である。が、白足袋(しろたび)だつたり、浴衣(ゆたか)でしよたれたり、貝(かひ)の口(くち)が横(よこ)つちよだつたり、口上(こうじやう)を述損(のべそこな)つたり……一体(たい)それは何(なに)ものだい。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
政元は行水(ぎょうずい)を使った。あるべきはずの浴衣(よくい)はなかった。小姓の波〻伯部(ははかべ)は浴衣を取りに行った。月もない二十三日の夕風は颯(さっ)と起った。右筆(ゆうひつ)の戸倉二郎というものは突(つっ)と跳り込んだ。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
帰国のとき、ぼくは、この少女に、持って行った浴衣(カルナモク)を、一枚上げたところ、早速、その別嬪(べっぴん)のお母さんが着て、見送りに出ていたのには、苦笑させられたものです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
従って、従来のような、あまり台所のそばで、浴衣(バスローブ)や、寝衣のまま行かれないのでは困ります。
書斎を中心にした家 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ソノホカニモ水死人、サマザマノスガタデ考エテイルソウデス、白イ浴衣(ユカタ)着タ叔父サンガ、フトコロニ石ヲ一杯イレテ、ヤハリ海ノ底、砂地ヘドッカトアグラカイテ威張ッテイタ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)