“鵜飼”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うかい56.3%
うがい18.8%
うがひ12.5%
うか6.3%
うかひ6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同時に縁側にどかどかとあがった者があった。それはかの鵜飼うかいの四人であった。皆さっきのままのなりで、手に手に白刃はくじんを持っていた。
赤い土の壺 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
梅の実の熟する時、鵜飼うかいの鵜さえがう時、「お手討ちの夫婦なりしを衣更ころもがえ」不義乱倫の行ないさえ、美しく見える時であった。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
同じ本に鵜飼うかいの画がある、それは舟に乗つた一人の鵜匠が左の手に二本の鵜縄を持つて右の手に松火たいまつを振り上げて居る。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
正太も笑った。「叔父さん、ホラ、私がこの夏、岐阜ぎふの方へ行って、鵜飼うかいの絵葉書を差上げましたろう。あの時、下すった御返事は、大事に取っといてあります」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
何も驚くことはない、昔から例のあることじゃ、この石和川で禁断の殺生せっしょうしたために、生きながら沈めにかけられた鵜飼うかいの話がうたいの中にもあるわい。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
故あって、大之進は小野門から姿を隠していたが、ちょうど、旧友の鵜飼うがい六太夫が一月寺の普化僧となっているのを幸い、自分もその群に交じっていた。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美濃の鵜飼うがいから信州本山もとやままでの間は尾州藩、本山から下諏訪しもすわまでの間は松平丹波守まつだいらたんばのかみ、下諏訪から和田までの間は諏訪因幡守いなばのかみの道固めというふうに。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
わたしたちが大坂におりましたのは、二十四日まででありましたが、この間に鵜飼うがい吉左衛門様や、そのご子息の幸吉様や、鷹司たかつかさ家諸太夫の小林民部輔みんぶのすけ様や、同家のお侍兼田かねだ伊織様などという
犬神娘 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
安政大獄の第一回の処断は、主として水戸派、即ち、安島帯刀あじまたてはき鵜飼うがひ吉左衛門、幸吉父子がいづれも死刑を執行された。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
二ではうたいの「善知鳥うとう」など、三では「阿漕あこぎ」、「鵜飼うがひ」などその適例てきれいである。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
岐阜は鵜飼うかいで有名だが、料理して食わす段では、はなはだ心もとない。
鮎の名所 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
たいまつ用意よういしてたなにありてかきあみをせしに、はたしてさけあまたえしゆゑ鵜飼うかひ謡曲うたひにうたふごとくつみむくひのちわすれはてゝ