“入道雲”の読み方と例文
読み方割合
にゅうどうぐも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……と言ふとたちまち、天に可恐おそろしき入道雲にゅうどうぐもき、地に水論すいろん修羅しゅらちまたの流れたやうに聞えるけれど、決して、そんな、物騒ぶっそう沙汰さたではない。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ながい梅雨が終り、遠い空にいかつい入道雲にゅうどうぐもが湧いて、日中の強烈な夏の重い光が、夜ふけまで部屋の空気を熱している暑い日々が来ていた。
軍国歌謡集 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
思いもつかぬことをされると、ハッキリ用意ができていないために、急に『不安』が入道雲にゅうどうぐものように発達して、正体まであらわしてしまうのですね。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)