“可恐”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
おそろし34.5%
おそろ31.0%
こわ22.1%
こは2.8%
おっか1.4%
こお1.4%
おそれ0.7%
おそろしい0.7%
おっかね0.7%
おつそろし0.7%
(他:6)4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“可恐”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 戯曲10.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.1%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかし、可恐おそろしねこかほと、不意ふい顱合はちあはせをしたのでは、おどろくも無理むりはない。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かく可凄すさまじくもまた可恐おそろしき、大薩摩おほさつまたけなかばにくもつらぬ
妙齢 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「一ツ分けてやりましょうかね。団子が欲しいのかも知れん、それだと思いが可恐おそろしい。ほんとうに石にでもなると大変。」
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
可恐おそろしい荒海らしい、削立ったいわが、すくすく見えて、沖は白波のただ打累うちかさなる、日本海は暗いようです。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あの、川にります可恐こわいのではありませんの、雨の降る時にな、これから着ますな、あの色に似ておりますから。」
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私、斬られるかと思って可恐こわかったわ、ねえ、おしりが薬になると云うんでしょう、ですもの、危いわ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
青山あをやま知邊しるべげるのだけれど、途中とちう不案内ふあんないだし、一人ひとりぢや可恐こはいから
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「おつかさんがんでるぢやないか。なかはやくおはひり——人間にんげん可恐こはいよ。」
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いや、お前も、可恐おっかながる事は無い。……
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いいか、ちらばったり、自分勝手に動いたりしちゃいかねい。ガチャが来やがったからって、こっちがかたまってれば、可恐おっかねえことはちっともねえんだ。女連は女連でかたまって、真中さ入れ! いいか!」
共同耕作 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
百合 こんな山家は、おばけより、都の人が可恐こおうござんす、……さ、貴客どうぞ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「婆やは可恐こおうございますからね」と書いてよこした。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
天の神々、きこえも可恐おそれじゃ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ええ、わけはございません、貴方あなた、そんなに可恐おそろしいところと御存じで、その上、お薬を採りに入らしったのでございますか。」
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ございませんとも、この路筋みちすじさえ御存じでらっしゃれば、世を離れました寂しさばかりで、けだもの可恐おそろしいのはおりませんが、一足でも間違えて御覧なさいまし
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「幽霊も大袈裟だがよ、悪く、蜻蛉にたたられると、おこりを病むというから可恐おっかねえです。縄をかけたら、また祟って出やしねえかな。」
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それに、あの人があれで大の男自慢で、さうしてひとりで利巧ぶつて、可恐おつそろしい意気がりで、二言目ふたことめには金々と、金の事さへ言へば人は難有ありがたがるものかと思つて、俺がかうとおもや千円出すとか、ここへ一万円積んだらどうするとか
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
この年紀としで何と三升酒をかぶりますぜ、可恐おッそろしい。そうしちゃあ管を巻いて往来でひッくり返りまさ、やまいだね。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
可恐おッそろしい真暗ですね。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
へば蒼白あをじろくなる顔は益々ます/\蒼白あをじろひいでたまゆを寄せて口を一文字に結んだのを見るとふさ可恐こはいと思つた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
それにこうやって、ここへ坐って、一人でものを考えてる時は、頭の中で、ぐるぐるぐるぐる、(死ねば可い)という、鬼か、じゃか、何ともいわれない可恐こわいものが、私の眼にも見えるように、眼前めさきかけまわっているもんだから、自分ながら恐しくッて、観音様を念じているの。
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それさえ人柄に依って威厳的に可恐こわらしゅうはなく、かえって百人一首中なる大宮人のはやしたそれのように、見る者をして古代優美の感を起さしむる、ただしちと四角な顔で、唇は厚く、鼻はひらた
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うへ蜘蛛くもで、目口めくちかない、可恐ひどよわつたところを、のおかた
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)