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可恐
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おそろ
ふりがな文庫
“
可恐
(
おそろ
)” の例文
女房
(
かみさん
)
は、
弱
(
よわ
)
つちやつた。
可恐
(
おそろ
)
しく
重
(
おも
)
いんです。が、
持
(
も
)
たれないといふのは
悔
(
くや
)
しいてんで、それに
押
(
お
)
されるやうにして、
又
(
また
)
ひよろ/\。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
昨日一人の叔父が電話で出て来いというから、僕が店から帰りがけに寄ったサ。すると、例の一件ネ、あの話が出て、
可恐
(
おそろ
)
しい御目玉を
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
余りの
可恐
(
おそろ
)
しさに直行は吾を忘れてその顔をはたと
撲
(
う
)
ち、
痿
(
ひる
)
むところを得たりと
鎖
(
とざ
)
せば、外より割るるばかりに戸を叩きて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
其晩
(
そのばん
)
は
湿
(
しめ
)
やかな
春雨
(
はるさめ
)
が
降
(
ふ
)
つてゐた。
近所隣
(
きんじよとなり
)
は
闃
(
ひつそ
)
として、
樋
(
ひ
)
を
洩
(
も
)
れる
細
(
ほそ
)
い
雨滴
(
あまだれ
)
の
音
(
おと
)
ばかりがメロヂカルに
聞
(
きこ
)
える。が、
部屋
(
へや
)
には
可恐
(
おそろ
)
しい
影
(
かげ
)
が
潜
(
ひそ
)
んでゐた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
可恐
(
おそろ
)
しい崖崩れがそのままになっていて、自動車が大揺れに
煽
(
あお
)
った処で。……またそれがために様子を聞きたくもなったのでした。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
私は勝手元の
焚火
(
たきび
)
に凍えた両手をかざしたく成った。
足袋
(
たび
)
を
穿
(
は
)
いた爪先も寒くしみて、いかにも
可恐
(
おそろ
)
しい冬の近よって来ることを感じた。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
既に恨み、既に
瞋
(
いか
)
りし満枝の
眼
(
まなこ
)
は、ここに到りて始て泣きぬ。いと有るまじく思掛けざりし貫一は
寧
(
むし
)
ろ
可恐
(
おそろ
)
しと
念
(
おも
)
へり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
或
可恐
(
おそろ
)
しい
惨忍
(
ざんにん
)
な
思着
(
おもいつき
)
が潜んでいるのではないかと、ふと幼心に感づいて、
怯
(
おび
)
えた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
……と言ふと
忽
(
たちま
)
ち、天に
可恐
(
おそろ
)
しき
入道雲
(
にゅうどうぐも
)
湧
(
わ
)
き、地に
水論
(
すいろん
)
の
修羅
(
しゅら
)
の
巷
(
ちまた
)
の流れたやうに聞えるけれど、決して、そんな、
物騒
(
ぶっそう
)
な
沙汰
(
さた
)
ではない。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一夜の出来事は、それに
遭遇
(
であ
)
った人々に取って忘られなかった。折角上京したお種も、お仙を連れての町あるきは
可恐
(
おそろ
)
しく思われて来た。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
鉄を
劈
(
つんざ
)
き、
巌
(
いはほ
)
を砕くの
例
(
ためし
)
、ましてや家を
滅
(
めつ
)
し、人を
鏖
(
みなごろし
)
にすなど、
塵
(
ちり
)
を吹くよりも
易
(
やす
)
かるべきに、
可恐
(
おそろ
)
しや事無くてあれかしと、お峯は
独
(
ひと
)
り
謂知
(
いひし
)
らず心を
傷
(
いた
)
むるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此手紙以外
(
このてがみいぐわい
)
に、
女
(
をんな
)
の
肉
(
にく
)
には、
如何
(
どん
)
な
秘密
(
ひみつ
)
が
痕
(
あと
)
つけられてあるか、
其
(
それ
)
は一
切
(
さい
)
解
(
わか
)
らぬ。
心
(
こゝろ
)
の
奥
(
おく
)
に、
如何
(
どん
)
な
恋
(
こひ
)
が
封
(
ふう
)
じ
込
(
こ
)
めてあるか、
其
(
それ
)
も
固
(
もと
)
より
解
(
わか
)
らぬ。
私
(
わたし
)
の
想像
(
さうぞう
)
は
可恐
(
おそろ
)
しく
鋭
(
するど
)
くなつて
来
(
き
)
た。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
噂
(
うはさ
)
も
知
(
し
)
らなかつた
隧道
(
トンネル
)
が
此
(
これ
)
だとすると、
音
(
おと
)
に
響
(
ひゞ
)
いた
笹子
(
さゝご
)
は
可恐
(
おそろ
)
しい。
一層
(
いつそ
)
中仙道
(
なかせんだう
)
を
中央線
(
ちうあうせん
)
で、
名古屋
(
なごや
)
へ
大𢌞
(
おほまは
)
りをしようかと
思
(
おも
)
つたくらゐ。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
達雄が残して行った部屋——着物——寝床——お種の想像に上るものは、そういう
可恐
(
おそろ
)
しいような、
可懐
(
なつか
)
しいようなものばかりで有った。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
お島は年取った人達のすることや言うことが、
可恐
(
おそろ
)
しいような気がしていたが、作の物を
貪
(
むさぼ
)
り食っている様子が神経に触れて来ると、胸がむかむかして、体中が
顫
(
ふる
)
えるようであった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
小宮山は思わず
退
(
すさ
)
った、女はその我にもあらぬ小宮山の
天窓
(
あたま
)
から足の
爪先
(
つまさき
)
まで、じろりと見て、
片頬笑
(
かたほわらい
)
をしたから
可恐
(
おそろ
)
しいや。
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「三吉——もう俺も親類廻りは済ましたし、
是頃
(
こないだ
)
の晩のようなことが有ると
可恐
(
おそろ
)
しいで、サッサと
郷里
(
くに
)
の方へ帰るわい」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
病院通いをするようになってから、
可恐
(
おそろ
)
しいものに触れるような気がして、絶えて
良人
(
おっと
)
の側へ寄らなかった彼女は、その時も二人の肉体に同じような失望を感じながら、そこを離れたのであった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
迂濶
(
うっかり
)
知らないなぞと言おうものなら、使い方を見せようと、この
可恐
(
おそろ
)
しい魔法の道具を振廻されては大変と、小宮山は
逸早
(
すばや
)
く
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一目に子供の運命が見られるような気がして、
可恐
(
おそろ
)
しくて、戸が押せなかった。思い切って開けて見ると、お房はすこし
沈着
(
おちつ
)
いてスヤスヤ眠っている。
芽生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
……と言うとたちまち、天に
可恐
(
おそろ
)
しき入道雲
湧
(
わ
)
き、地に水論の修羅の
巷
(
ちまた
)
の流れたように聞えるけれど、決して、そんな、物騒な
沙汰
(
さた
)
ではない。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
実際、それが事実であったから仕方ない。何物にも換えられなかった楽しい結婚の
褥
(
しとね
)
、そこから老い行く
生命
(
いのち
)
を
噛
(
か
)
むような
可恐
(
おそろ
)
しい虫が
這出
(
はいだ
)
そうとは……
刺繍
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「一ツ分けてやりましょうかね。団子が欲しいのかも知れん、それだと思いが
可恐
(
おそろ
)
しい。ほんとうに石にでもなると大変。」
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そして、十一時頃に朝飯と昼飯とを一緒に済ました。彼は
可恐
(
おそろ
)
しい夢から覚めたように、家の内を眺め廻した。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
はま
鍋
(
なべ
)
、あをやぎの
時節
(
じせつ
)
でなし、
鰌汁
(
どぢやうじる
)
は
可恐
(
おそろ
)
しい、せい/″\
門前
(
もんぜん
)
あたりの
蕎麥屋
(
そばや
)
か、
境内
(
けいだい
)
の
團子屋
(
だんごや
)
で、
雜煮
(
ざふに
)
のぬきで
罎
(
びん
)
ごと
正宗
(
まさむね
)
の
燗
(
かん
)
であらう。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もし彼が二十年若かったら、これ程の
精神
(
こころ
)
の激動を耐える力はなかったろうとも想って見た。
終
(
しまい
)
には、彼は自分で自分の情熱を
可恐
(
おそろ
)
しく思うように成った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「時につかぬ事をお伺い申しまして、恐れ入りますが、貴方は方々御旅行をなさいまして、
可恐
(
おそろ
)
しい目にお逢い遊ばした事はございませんか。」
湯女の魂
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
モメて仕様が無い。ホラ、あの話ねえ——段々
卜
(
うらな
)
ってみると、盗人が出て来ましたぜ。
可恐
(
おそろ
)
しいもんだねえ
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
あれさ
妄念
(
もうねん
)
が
可恐
(
おそろ
)
しい、化けて出るからお止しよといえば、だから坊はね、おいらのせいじゃあないぞッて、そう言わあ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
終
(
しまい
)
には自分の
身
(
からだ
)
までその中へ巻込まれて行くような、
可恐
(
おそろ
)
しい
焦々
(
いらいら
)
した震え声と力とを出して形容した。
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
その時分、増上寺の坊さんは
可恐
(
おそろ
)
しく金を使ったそうでね、怪しからないのは
居周囲
(
いまわり
)
の堅気の女房で、内々囲われていたのさえ有ると言うのさ。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
海は深くて、その男の
死骸
(
しがい
)
は揚らなかったとか。この話を聞いた時は、山本さんは
他事
(
ひとごと
)
とも思えなかった。
可恐
(
おそろ
)
しく成って、お新を連れて、国府津行の汽船の方へと急いだ。
船
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
鯉七 そこだの、
姫様
(
ひいさま
)
が座をお移し遊ばすと、それ、たちどころに
可恐
(
おそろ
)
しい大津波が起って、この村里は、人も、馬も、水の底へ沈んでしまう……
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
復た馬車は
暗黒
(
やみ
)
の中を衝いて進みましたが、それが夜道へ響けて
可恐
(
おそろ
)
しい音をさせました。
幼き日:(ある婦人に与ふる手紙)
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
可恐
(
おそろ
)
しい早さだ、放すな!」と滝太郎は
背
(
せなか
)
をお雪に差向ける。途端に
凄
(
すさま
)
じい音がして、わっという声が沈んで聞える。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
私の知らないやうなことを一番多く私に
注
(
つ
)
ぎ込んで呉れたのは、一番私の嫌ひな下婢だつた。ある晩、私は女に呼び起されて、黙つて寝た振をしながら独りで
可恐
(
おそろ
)
しく震へて居たことも有つた。
犬
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
月
(
つき
)
の
影
(
かげ
)
、
日
(
ひ
)
の
影
(
かげ
)
、
燈
(
ともしび
)
の
影
(
かげ
)
、
雪
(
ゆき
)
、
花
(
はな
)
の
朧々
(
おぼろ/\
)
のあかりにも、
見
(
み
)
て
影
(
かげ
)
のない
隙
(
ひま
)
はなし……
影
(
かげ
)
あれば
其
(
そ
)
の
不氣味
(
ぶきみ
)
さ、
可厭
(
いや
)
さ、
可恐
(
おそろ
)
しさ、
可忌
(
いまは
)
しさに
堪兼
(
たへか
)
ねる。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ここの
桑畠
(
くわばたけ
)
へ
三度
(
みたび
)
や四度もあの霜が来て見給え、桑の葉は
忽
(
たちま
)
ち縮み上って焼け焦げたように成る、畠の土はボロボロに
爛
(
ただ
)
れて
了
(
しま
)
う……見ても
可恐
(
おそろ
)
しい。猛烈な冬の威力を示すものは、あの霜だ。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
美女 (声細く、されども判然)はい、……覚悟しては来ましたけれど、余りと言えば、
可恐
(
おそろ
)
しゅうございますもの。
海神別荘
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いま外へ出れば、枝を探り、水を慕って、
屹
(
きっ
)
と自殺をするに違いない。……それが
可恐
(
おそろ
)
しい。由紀はまだ死にたくない未練があると思ったそうです。
甲乙
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「はあ、これなればこそ
可
(
よ
)
けれ、聞くも
可恐
(
おそろ
)
しげな
煙硝庫
(
えんしょうぐら
)
が、カラカラとして
燥
(
はしゃ
)
いで、日が当っては大事じゃ。」
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
枚
(
まい
)
……二
枚
(
まい
)
、と
兩方
(
りやうはう
)
で、ペエジを
遣
(
やツ
)
つ、
取
(
とツ
)
つして、
眠氣
(
ねむけ
)
ざましに
聲
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
して
讀
(
よ
)
んで
居
(
ゐ
)
たが、
恁
(
か
)
う
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けて、
可恐
(
おそろ
)
しく
陰氣
(
いんき
)
に
閉
(
とざ
)
されると、
低
(
ひく
)
い
聲
(
こゑ
)
さへ
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さて、これは
決闘状
(
はたしじょう
)
より
可恐
(
おそろ
)
しい。……もちろん、村でも不義ものの
面
(
つら
)
へ、
唾
(
つば
)
と石とを、人間の道のためとか申して騒ぐ
方
(
かた
)
が多い
真中
(
まんなか
)
でございますから。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「何しろ素晴しいもんじゃあねえか、
可恐
(
おそろ
)
しい。幾らだとか言ったっけな、んんどうだろう、うむ、豪儀な。」
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
搦
(
から
)
み合って、空へ立つ、と
火尖
(
ひさき
)
が伸びる……こうなると
可恐
(
おそろ
)
しい、長い髪の毛の
真赤
(
まっか
)
なのを見るようですぜ。
菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「御機嫌麗わしからずじゃあないか。顔色が
可恐
(
おそろ
)
しく悪いぜ、
花札
(
ふだ
)
が走ったと見える、
御馳走
(
ごちそう
)
はお流れか、」
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
川
(
かは
)
の
可恐
(
おそろ
)
しさに
氣落
(
きおち
)
がして、
殆
(
ほとん
)
ど
腰
(
こし
)
の
立
(
た
)
たない
男
(
をとこ
)
を、
女房
(
にようばう
)
が
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
いて、
遠
(
とほ
)
くもない、
槐
(
ゑんじゆ
)
に
似
(
に
)
た
樹
(
き
)
の
森々
(
しん/\
)
と
立
(
た
)
つた、
青煉瓦
(
あをれんぐわ
)
で、
藁葺屋根
(
わらぶきやね
)
の、
妙
(
めう
)
な
住居
(
すまひ
)
へ
伴
(
ともな
)
つた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
学円 今朝から
難行苦行
(
なんぎょうくぎょう
)
の
体
(
てい
)
で、暑さに八九里悩みましたが——
可恐
(
おそろ
)
しい事には、水らしい水というのを、ここに来てはじめて見ました。これは清水と見えます。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
(
なに
)
しろ
路傍
(
みちばた
)
の
草
(
くさ
)
いきれが
可恐
(
おそろ
)
しい、
大鳥
(
おほとり
)
の
卵
(
たまご
)
見
(
み
)
たやうなものなんぞ
足許
(
あしもと
)
にごろ/″\して
居
(
ゐ
)
る
茂
(
しげ
)
り
塩梅
(
あんばい
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それはともかく、あの悪智慧のほどが
可恐
(
おそろ
)
しい、行末が思い遣られると、見るもの聞くもの舌を巻いた。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
恐
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“可恐”で始まる語句
可恐々々