“褥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しとね89.1%
とこ7.7%
ねどこ1.3%
クッション1.3%
マトラ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
式場用の物のおおい、敷き物、しとねなどの端を付けさせるものなどに、故院の御代みよの初めに朝鮮人がささげたあやとか、緋金錦ひごんきとかいう織物で
源氏物語:32 梅が枝 (新字新仮名) / 紫式部(著)
僕が荷物を持って帰ったのを見て、妻はとこの中からしきりに吉弥の様子を聴きたがったが、僕はこれを説明するのも不愉快であった。
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
へい/\かしこまりました。これから湯に這入はいる、御膳ごぜんが出る、おしる向附むかうづけみな茗荷尽目めうがづくめ。客「ハアめううちだ。と思ひながら御飯ごぜんましてねどこく。翌朝よくてうになると早々さう/\客人きやくじんは立つてしまつた。 ...
(和)茗荷 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
ある家の中央の炉の上に大きな藁のクッションがつるしてあり、それに各々小魚をつけた小さな棒が、沢山さし込んであった。
デミドヴァが、「所有品を持って行ったほうがいいでしょうか」とたずねると、「マトラだけでいいだろう」とコルビンスキーは素気なくいって隣の食堂へ行った。
淪落の皇女の覚書 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)