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『淪落の皇女の覚書』
ふりがな文庫
『
淪落の皇女の覚書
(
りんらくのこうじょのおぼえがき
)
』
沼の多い雪の平原のむこうにペテルブルグの円屋根や尖塔が輝き、空のはてはフィンランドのほうへ低く垂れている。 一九一七年十一月、顔まで泥をはねあげた赤衛軍の一団が金色の象形文字や帝室の鷲のついたツァルスコイエ・セロの灰色の拱門をぬけ、降り積ん …
著者
久生十蘭
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約58分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間36分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
皇后
(
ツァーリナ
)
侍
(
かし
)
上靴
(
ガローシュ
)
聖像
(
イコンタ
)
聖像
(
イコン
)
褥
(
マトラ
)
焦
(
あせ
)
封度
(
プード
)
灰緑
(
ヴェル・グリ
)
角燈
(
カンテラ
)
半狂
(
セミ・マドネス
)
囮
(
おとり
)
丁抹
(
デンマーク
)
祈文
(
メモアール
)
醜業
(
ブゾオニュ
)
醜聞
(
スキャンダル
)
鉄筒
(
ピドン
)