“角燈”のいろいろな読み方と例文
新字:角灯
読み方割合
かくとう69.2%
カンテラ7.7%
ランタン7.7%
ランターン7.7%
ランプ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今度のは巡査が持っているような角燈かくとうで、だんだんに両方が近寄ると、片手にその火を持って、片手は長い釣竿を持っているのは……。
水鬼 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
角燈カンテラを持った兵士が先に立ち、四人の委員がまず地下室へ降りて行った。タチアナは脚の不自由なアレクシスを支え、廃帝は皇后に腕を貸していた。
淪落の皇女の覚書 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
角燈ランタンをつけた軽馬車が幾台も並んでおり、玄関前には二人の憲兵が立っていて、遠くの方では馭者の喚き声が聞こえている——つまり、何もかもが注文どおり備わっていた訳だ。
この美しい角燈ランターンを貴女の寝室へ贈らうと思ひます
贈物 (新字旧仮名) / 仲村渠(著)
「もう十五分だ」と小林はポケットから時計を出して、角燈ランプの光に透かして見たが、橋を渡る音がしてやがてプラットホームに一隊の男女が降りて来た。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)