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角燈
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かくとう
ふりがな文庫
“
角燈
(
かくとう
)” の例文
新字:
角灯
今度のは巡査が持っているような
角燈
(
かくとう
)
で、だんだんに両方が近寄ると、片手にその火を持って、片手は長い釣竿を持っているのは……。
水鬼
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
睦田
(
むつだ
)
老巡査はフト立ち止まって
足下
(
あしもと
)
を見た。黄色い
角燈
(
かくとう
)
の光りの輪の中に、何やらキラリと
黄金色
(
きんいろ
)
に光るものが落ちていたからであった。
老巡査
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
この海戦の始まる前夜、彼は
甲板
(
かんぱん
)
を歩いているうちにかすかな
角燈
(
かくとう
)
の光を見つけ、そっとそこへ歩いて行った。
三つの窓
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
雪
(
ゆき
)
はいよ/\
降
(
ふ
)
り
積
(
つも
)
るとも
歇
(
や
)
むべき
氣色
(
けしき
)
少
(
すこ
)
しも
見
(
み
)
えず
往來
(
ゆきゝ
)
は
到底
(
とても
)
なきことかと
落膽
(
らくたん
)
の
耳
(
みゝ
)
に
嬉
(
うれ
)
しや
足音
(
あしおと
)
辱
(
かたじけな
)
しと
顧
(
かへり
)
みれば
角燈
(
かくとう
)
の
光
(
ひか
)
り
雪
(
ゆき
)
に
映
(
えい
)
じ
巡囘
(
じゆんくわい
)
の
査公
(
さこう
)
怪
(
あや
)
しげに
目
(
め
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
窟外
(
くつぐわい
)
からは、
角燈
(
かくとう
)
、
蝋燭
(
らふそく
)
なんど、
點火
(
てんくわ
)
して、
和田
(
わだ
)
、
大野
(
おほの
)
、
水谷
(
みづたに
)
といふ
順序
(
じゆんじよ
)
で
入來
(
いりきた
)
つた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
それも
燈火
(
あかり
)
がなくては水上の巡廻船に
咎
(
とが
)
められる恐れがありますから、漁師が
夜網
(
よあみ
)
など打ちにまいるとき使う、
巡査
(
おまわり
)
さんが持っていらっしゃる
角燈
(
かくとう
)
のようなものまで注意して持ってきているから
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今や
角燈
(
かくとう
)
の火に
照
(
てら
)
し
出
(
いだ
)
されたる、
此
(
こ
)
の暗い
空屋
(
あきや
)
の内の光景は
惨憺
(
さんたん
)
、実に眼も当てられぬものであった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
が、二人は
何時
(
いつ
)
までも泣いている場合でなかった。
追手
(
おって
)
は美濃屋の庭を探し
尽
(
つく
)
して、更に両隣を
猟
(
あさ
)
り始めた。人の声が
漸次
(
しだい
)
に
近
(
ちかづ
)
いた。警官の
角燈
(
かくとう
)
が雪に映じて閃いた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
かれらの悲鳴を聞いて駈け付けたらしい、わたしに続いて巡査の
角燈
(
かくとう
)
の光りがここへ近寄った。
深見夫人の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
けれども、
飽
(
あく
)
まで不運なる彼は
此
(
ここ
)
で又もや強敵に逢った。巡回中の塚田巡査が
恰
(
あたか
)
もここへ
来合
(
きあわ
)
せて、
角燈
(
かくとう
)
の火を
其
(
そ
)
の鼻の先へ
突付
(
つきつ
)
けたのである。重太郎も
之
(
これ
)
には少しく
怯
(
ひる
)
んだ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
月はないが、星の明るい夜で、
田圃
(
たんぼ
)
を縫って大勢が振り照らしてゆく
角燈
(
かくとう
)
のひかりが狐火のように乱れて見えた。ゆうべの疲れがあるので、僕の家ではみんな早く寝てしまった。
こま犬
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
燈
部首:⽕
16画
“角”で始まる語句
角
角力
角笛
角張
角帯
角屋
角々
角樽
角立
角兵衛獅子