“惨憺”のいろいろな読み方と例文
旧字:慘憺
読み方割合
さんたん95.6%
みじめ4.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一足入ると、ここは更に惨憺(さんたん)たる有様です。かなり取乱した中に床を敷いて、町内の外科が、新助の傷の手当をしているところへ
とても抱一(ほういつ)などと比すべきものではない、抱一の画の趣向なきに反して光琳の画には一々意匠惨憺(さんたん)たる者があるのは怪しむに足らない。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
渠(かれ)はこの惨憺(みじめ)さと溽熱(むしあつ)さとに面(おもて)を皺(しわ)めつつ、手荷物の鞄(かばん)の中(うち)より何やらん取出(とりいだ)して、忙々(いそがわしく)立去らむとしたりしが、たちまち左右を顧(かえりみ)て
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
御蔭(おかげ)で、岩で骨が痛んだり、泥で着物が汚(よご)れたりする憂いがないだけ、惨憺(みじめ)なうちにも、まだ嬉しいところがあった。そうして、硬く曲った背中を壁へ倚(も)たせた。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)