“慘憺”のいろいろな読み方と例文
新字:惨憺
読み方割合
さんたん96.2%
みじめ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
間斷かんだんなく消耗せうまうして肉體にくたい缺損けつそん補給ほきふするために攝取せつしゆする食料しよくれうは一わんいへどこと/″\自己じこ慘憺さんたんたる勞力らうりよくの一いてるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
平次はむしろを取りました。その下にある死骸は、みにくい恰好に崩折れた若黨の三次で、小意氣な男前も斯うなつては慘憺さんたんたるものです。
これは幼い時の遠い美しい記臆が胸に浮んだからです。ソレを語りつゝ君は今の慘憺みじめな境遇にくらべ、又行衞は黒い雲が横はつて何の希望のぞみもなく死の一字が赤くたゞ閃いてをることを嘆かれました。
花守 (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)