“抱一”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほういつ73.3%
はういつ26.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とても抱一ほういつなどと比すべきものではない、抱一の画の趣向なきに反して光琳の画には一々意匠惨憺さんたんたる者があるのは怪しむに足らない。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
数代前の先祖から門外不出といわれて秘蔵されて来たことだの、また、そこには抱一ほういつ文晁ぶんちょうの頃から文人や画家がよく遊んだことだの
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貴方あなた、あの屏風びやうぶつちや不可いけなくつて」と突然とつぜんいた。抱一はういつ屏風びやうぶ先達せんだつ佐伯さへきから受取うけとつたまゝもととほ書齋しよさいすみてゝあつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
白猿はくゑん余光よくわう抱一はういつ不白ふはくなどのもとへも立入たちいるやうになり、香茶かうちや活花いけばなまで器用であはせ、つひ此人このひとたちの引立ひきたてにて茶道具屋ちやだうぐやとまでなり、口前くちまへひとつで諸家しよけ可愛かあいがられ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)