“先達”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんだつ41.2%
せんだっ22.6%
せんだって19.6%
せんだつて6.0%
せんだち3.0%
さきだっ2.0%
せんだ1.5%
さきだつ0.5%
ソンダリ0.5%
こないだ0.5%
さきだ0.5%
さきだつて0.5%
さんだつ0.5%
しるべ0.5%
せんだッ0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諏訪、上原の合戦では、糧道の先達せんだつに道を教えなかったら、村はなへ煙硝を仕掛け、一郡七カ村を跡方もなく噴き飛ばしてしまった。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
先達せんだってかねて紹介して置いた福岡大学の久保博士からの来書に、長塚君が診察を依頼に見えたとあるから、今頃は九州に居るだろう。
「あの放浪者のっつおは、今、北海道の、十勝の……先達せんだって手紙寄越して、表書きはあんのでがすが。——なんでも線路工夫してる風でがす。」
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
あ、先達せんだつては、なんでしたつけ、記念祭つていふの? さうぢやない、祝賀会ね、ほんとにいろいろどうも……。父も喜びましたでせう。
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
一四一かれ善果ぜんくわもとづきて遷化せんげせしとならば、一四二道に先達せんだちの師ともいふべし。又活きてあるときは一四三我がために一個ひとり徒弟とていなり。
其方儀そのほうぎ先達さきだっながいとま差遣さしつかわし候処そうろうところ以後心掛も宜しくよっ此度このたび新地しんち二百石に召し返され馬廻り役被仰付候旨おおせつけられそうろうむね被仰出候事おおせいだされそうろうこと 重 役 判
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
……先達せんだって、奥様がお好みのお催しで、おやしきに園遊会の仮装がございました時、わたくしがいたしました、あの、このこしらえが、余りよく似合ったと
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うめ否々いへ/\いとまは一かう出し申さず候と申に家主平兵衞も進みいで先達さきだつ梅事うめことわたくしへ御預おあづけのあひだ委細ゐさいうけたまはり候ところ粂之進殿くめのしんどのいとま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
古釘のように曲った老人の首や、かいこのようにせぐくまっているどもり男の背中や、まどろんでいるおんなの胸倉や、蒼白い先達ソンダリの吊上った肩を、切傷のような月が薄淡く照らした。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
「それでなくッてさえ、先達こないだのようなさわぎがはじまるものを、そんなことをしようもんなら、それこそだ。僕アまた駈出かけだしてかにゃあならない。」
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あなたは二年後私に先達さきだって学校を卒業され、更に最高の学校に入りました。そうしてわれわれの間はどうなったのでしたろうか。
悪魔の弟子 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
見ておどろきたるていなりしが其盜賊はまつたわたくしなりの者は御助おんたすけ下さるべしと申けるをきゝ伊兵衞は八にむかひ汝は我が先達さきだつて寸志すんしむくはんとて命をすてて我を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
亥「それで豊島町の八右衞門はちえもんさんが一人の親だから立派にしろというので、組合くみえいの者がみんな供に立って、富士講ふじこう先達さんだつだの木魚講もくぎょこうだのが出るという騒ぎで、寺を借りて坊主が十二人出るような訳で」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
我等は煮らるゝものゝ高く叫べる紅の煮の岸に沿ひ、このたのもしき先達しるべと共に進めり 一〇〇—一〇二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
私は先達せんだッて台湾に三月ばかり行ッていて、十日前に京都へ帰ッて、外国人に会ッて英語をしゃべるのに、平生でもそう流暢りゅうちょうにしゃべるのではないが、ことにしゃべりにくかッた、そんなもので
人格の養成 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)