“先達”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
せんだつ41.3%
せんだっ25.1%
せんだって19.8%
せんだつて5.4%
せんだち3.0%
せんだ1.8%
さきだっ1.2%
こないだ0.6%
さきだ0.6%
しるべ0.6%
(他:1)0.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“先達”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸51.6%
文学 > 日本文学 > 戯曲2.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語2.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
先達せんだつての事は、まだちゝはなさないでゐるから、もう一遍よくかんがへ直して御覧なさらないかと云はれた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
皮膚の建築、ニヒリズムの舞踏、われらの先達せんだつ、おお、今こそ彼らは真に明るく生き生きと輝き渡っているではないか。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)
「窓のところに。お梅さんが先達せんだっ琴平こんぴらで買って来たのよ、奉公に出る時もってゆきたいって……。」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
しかし破壊的地震としては極めて局部的なものであって、先達せんだっての台湾地震などとは比較にならないほど小規模なものであった。
静岡地震被害見学記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そのモスリンは先達せんだってのお盆に買ってやったので、彼女はそれを留守の間に、自分の家で仕立てて貰って着ていたのです。
痴人の愛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「いや、その後にもう一度、五月十日にありました。その時見たのは、つい先達せんだって暇をとった福と云う下女でしてな」
後光殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
僕は突然K君の夫人に「先達せんだつてはつい御挨拶もしませんで」と言はれ、当惑したことを覚えてゐる。
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その次が、先達せんだつてまでおいでになつた大学の先生で、それ、何と云ひましたつけな……。
百三十二番地の貸家 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
たまには見る/\先達せんだちの唇が腫上はれあがるやうな毒草にも出会でくはしたが、仲間は滅多に閉口しなかつた。
上人を始め多くの先達せんだちの話に依れば、此のけがらわしい世の中で、西方浄土の俤を僅かに伝へて居るところは、自分たちの居る山だけだそうである。
二人の稚児 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
って、新さんも、姉から、先達せんだってその先の連合が通った時の私の様子を後で聞いていたもんだから、……それに引き更えてあなたがいつまでも、他人の娘を蛇の生殺しのようにしているという腹で、ついそう言ってみたんでしょう。
雪の日 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
……先達せんだって、奥様がお好みのお催しで、おやしきに園遊会の仮装がございました時、わたくしがいたしました、あの、このこしらえが、余りよく似合ったと、皆様がそうおっしゃいましたものでございますから、つい、心得違いな事をはじめました。
紅玉 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
先達さきだって私の病気の時も孝助がよッぴて寝ないで看病をしてくれまして、朝もむがらずに早くから起きて殿様のお供を致し
僧「あれは牛込の旗下はたもと飯島平左衞門様の娘で、先達さきだって亡くなりまして、全体法住寺ほうじゅうじへ葬むるはずのところ、当院は末寺まつじじゃから此方こちらへ葬むったので」
「それでなくッてさえ、先達こないだのようなさわぎがはじまるものを、そんなことをしようもんなら、それこそだ。僕アまた駈出かけだしてかにゃあならない。」
化銀杏 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あなたは二年後私に先達さきだって学校を卒業され、更に最高の学校に入りました。
悪魔の弟子 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
我等は煮らるゝものゝ高く叫べる紅の煮の岸に沿ひ、このたのもしき先達しるべと共に進めり 一〇〇—一〇二
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
私は先達せんだッて台湾に三月ばかり行ッていて、十日前に京都へ帰ッて、外国人に会ッて英語をしゃべるのに、平生でもそう流暢りゅうちょうにしゃべるのではないが、ことにしゃべりにくかッた、そんなもので、学力だとか読書力とかいうようなものはすぐに蒸発してしまう。
人格の養成 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)