“ソンダリ”の漢字の書き方と例文
語句割合
先達100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古釘のように曲った老人の首や、かいこのようにせぐくまっているどもり男の背中や、まどろんでいるおんなの胸倉や、蒼白い先達ソンダリの吊上った肩を、切傷のような月が薄淡く照らした。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
その一晩中先達ソンダリはまんじりともしなかった。横になったとみると、今度はこんこんと咳にむせて起き上った。手の甲に吐き附かれた血痰を真蒼な顔でじっと見下ろす。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
さすがの元三にも今に自分の土幕が押し流されるだろうことがはっきり分った。自分や先達ソンダリの土幕の五六尺下はもはや濁流が渦巻いている。鳥肌立つ冷気が漂い上りぞくぞく身慄いした。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)