“吃”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ども66.8%
きっ14.5%
きつ4.1%
どもり4.1%
3.1%
どんも1.6%
くら1.0%
0.5%
くは0.5%
くらは0.5%
(他:6)3.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“吃”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]20.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.1%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
「何も不足……不足はないけれど」トどもりながら、「アクーリナ」もまた震える手先をさしだして、「ただ何とか一ト言……」
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
あたまのてッぺんからあし爪先つまさきまで、見上みあおろしながら、言葉ことばどもらせた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
パノラマ国の旅人は、様々の奇怪な景色の後で、この思いももうけぬ眺望に、又しても一驚をきっしなければなりません。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そして、其処に如何にも巧妙なトリックのろうせられて居ることを発見して、一驚いっきょうきっしたのである。
一枚の切符 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一驚いつきやうきつしたわたしつくゑまへでハタとかほはせたのは
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
七椀きつし得ざるにまたただ覚ゆ両腋りょうえき習々清風の生ずるを。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
その鏘々たる先生が、最前さいぜんからどもりの御姫様のようにもじもじしているのは、何かわくのある事でなくてはならん。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
どもりながら言ッて文三は差俯向さしうつむいてしまう。お勢は不思議そうに文三の容子をながめながら
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ちやうど此の日の前夜ぜんやも、周三は、父から結婚問題に就いて嚴重げんぢう談判だんぱんツたのであツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
西洋で鰻を食うに、骨切りなどの法なく、ブツブツと胴切りにしてしるに煮るを何やら分らずにう。
わたしたちがるものだから立聞たちぎきをしてかへつたのであらう、意地惡いぢわるの、根性こんぜうまがりの、ひねつこびれの、どんもりの、はツかけの
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
のぶさんかへ、と受けて、嫌やな坊主つたら無い、きつと筆か何か買ひに来たのだけれど、私たちが居るものだから立聞きをして帰つたのであらう、意地悪るの、根性まがりの、ひねつこびれの、どんもりの、はッかけの
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
さては往来ゆききいとまなき目も皆ひかれて、この節季の修羅場しゆらばひとり天下てんかくらへるは
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
白糸はその手にみ着き、片手には庖丁振りげて、再び柄をもて渠の脾腹ひばらくらわしぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
博士は、ときどき、思い出しては、にやにや笑い、また、ひとり、ひそかにこっくり首肯して、もっともらしく眉を上げてっとなってみたり、あるいは全くの不良青少年のように、ひゅうひゅう下手な口笛をこころみたりなどして歩いているうちに、どしんと、博士にぶつかった学生があります。
愛と美について (新字新仮名) / 太宰治(著)
「弱つた! 君がああして取緊とつちめてくれたのは可いが、この返報に那奴あいつどんな事を為るか知れん。明日あしたあたり突然どん差押さしおさへなどをくはせられたらたまらんな」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そんな事が営業の魂などとは……! たとへば間が災難につた。あれは先は二人で、しかも不意打をくはしたのでせう、貴方はあの所業を何とお考へなさる。男らしい遺趣返いしゆがへしの為方とお思ひなさるか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
油断せる貫一が左の高頬たかほを平手打にしたたくらはすれば、と両手に痛をおさへて、少時しばしは顔も得挙えあげざりき。蒲田はやうやう座にかえりて、
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
その友はかれそびら一撃いちげきくらわして、
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
娘はそういうとなおしゃくり泣いて、父の肩にかけた手にちからを込めて、抱きついた。
みずうみ (新字新仮名) / 室生犀星(著)
佐「蒲田かまだ、君は好いたばこつてゐるぢやないか、一本頂戴ちようだい
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
仮令たとい舌足らずでどもった所が意味は通ずると云うようなものだなんて大造たいそうな剣幕で、先生から教込おしえこまれたから、私共も山陽外史の事をば軽く見て居ました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
白糸は猿轡さるぐつわはまされて、手取り足取り地上に推し伏せられつ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
先づ衣桁いこうに在りける褞袍どてらかつぎ、夕冷ゆふびえの火もこひしく引寄せてたばこふかしゐれば、天地しづか石走いはばしる水の響、こずゑを渡る風の声、颯々淙々さつさつそうそうと鳴りて、幽なること太古の如し。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)