“くらわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
25.0%
25.0%
打撲25.0%
鞍輪25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その友はかれそびら一撃いちげきくらわして
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
俗人も山師も新聞記者も種々雑多なものが来ている。先生ひまがあると、煙草盆を下げて出て誰にでも会って話をする。気に喰わぬから門前払いをくらわすとか、仏頂面ぶっちょうづらをして話すとかいう事が更にない。
爺さんは、先刻さっき打撲くらわされた時怪飛けしとんだ、泥も払わない手拭てぬぐいで、目をくと、はッと染みるので、驚いてあわただしいまで引擦ひっこすって
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼れは道の向側の立樹たちきの幹に馬をつないで、燕麦からすむぎと雑草とを切りこんだ亜麻袋を鞍輪くらわからほどいて馬の口にあてがった。ぼりりぼりりという歯ぎれのいい音がすぐ聞こえ出した。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)