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引擦
ふりがな文庫
“引擦”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
ひきず
70.0%
ひっこす
30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひきず
(逆引き)
その時の自分を今の眼の前に
引擦
(
ひきず
)
り出して、根掘り葉掘り研究する余裕がなければ、たといこれほどにだってとうてい書けるものじゃない。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
併し其辺には彼の意に適った思わしい隠場所も無かったので、
命令
(
いいつけ
)
を
諾
(
き
)
かない二本の脚を、無理に
引擦
(
ひきず
)
って
復
(
ま
)
た歩き出した。
人間製造
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
引擦(ひきず)の例文をもっと
(14作品)
見る
ひっこす
(逆引き)
女中か、私はね、雪でひとりでに涙が出ると、
茫
(
ぼ
)
っと何だか赤いじゃないか。
引擦
(
ひっこす
)
ってみるとお前、つい先へ
提灯
(
ちょうちん
)
が一つ行くんだ。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
市郎は
急
(
せ
)
いて又燐寸を擦ったが、胸の動悸に手は
顫
(
ふる
)
えて、幾たびか
擦損
(
すりそん
)
じた。彼は
愈
(
いよい
)
よ
悶
(
じ
)
れて、一度に五六本の燐寸を掴んで力任せに
引擦
(
ひっこす
)
ると、火は
漸
(
ようや
)
く点いた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
引擦(ひっこす)の例文をもっと
(6作品)
見る
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
擦
常用漢字
中学
部首:⼿
17画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出
“引擦”のふりがなが多い著者
尾崎紅葉
杉山萠円
橘外男
水上滝太郎
泉鏡花
島崎藤村
海野十三
夢野久作
久生十蘭
夏目漱石