“引籠”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ひきこも82.9%
ひっこも5.3%
ひきこもり2.6%
ひっこ2.6%
ひつこ2.6%
ひきこもっ1.3%
ひつこも1.3%
ひツこも1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“引籠”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸4.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.7%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
するとこの兄が自分の弟の引込思案でただ家にばかり引籠ひきこもっているのを非常にまわしいもののように考えるのです。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
久しく田舎いなか引籠ひきこもっていた神尾の眼には、この女の姿が、めざましいほど、若くあだっぽく見えるものらしい。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「いいえ、そうしてあけておかないと、お客様が通っても橋銭を置いて行ってくれません。ずるいからね、引籠ひっこもって誰も見ていないと、そそくさ通抜けてしまいますもの。」
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
車馬の通行を留めた場所とて、人目の恥に歩行あゆみもならず、——金方きんかたの計らいで、——万松亭ばんしょうていというみぎわなる料理店に、とにかく引籠ひっこもる事にした。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは陸軍に出てから病気引籠ひきこもりをしたことがないという位だから、めったにいらない。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
原因は? 片腕と頼んだ鳥居甲斐、自分の非曲がばれそうになって、急に寝返りを打ったのと、節倹令に不平満々たる大奥の女共が動き出した為で、遂に大大名から将軍家まで引込み、越前守病中引籠ひきこもりの機会を利用し、到頭とうとう老中から引摺りおろしてしまったのです。
礫心中 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
長いこと人もたずねずに引籠ひっこみきりでいた彼は、神田へも行き、牛込うしごめへも行った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「だって、こうして引籠ひっこんでばかりいらっしゃらないで、御出掛に成ったら可いでしょうに……」
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
祝盃などを受けるおぼえは無いと言つて、手を引籠ひつこめてゐたけれど
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
別にさうしたことがあるのでもないらしかつた。ある婆さんは言つた。「でもな、ひとりぢや淋しいだ。和尚さん、何も言はないで、一日自分の室に引籠ひつこんでゐて、話もしねえから……」
ある僧の奇蹟 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
私はただうち引籠ひきこもって生徒に教えたり著書飜訳したりして何も騒ぎはしないが、世間ではいろ/\な評判をして居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「いゝえ、さうしてあけてかないと、お客様きやくさまとほつても橋銭はしせんいてつてくれません。づるいからね、引籠ひつこもつてだれないと、そゝくさ通抜とほりぬけてしまひますもの。」
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
那様そんなにございませんければうやつておはなしをなすつてくださいまし、さびしくつてなりません、本当ほんとにお可愧はづかしうございますが恁麼こんなやまなか引籠ひツこもつてをりますと、ものをいふこともわすれましたやうで、心細こゝろぼそいのでございますよ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)