“嵯峨野”の読み方と例文
読み方割合
さがの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その結果、同門の一族協議の末に、仁和寺にんなじのさる高僧に頼んで、光子の御方を尼として、嵯峨野さがのの奥へ行い澄ませようと謀った。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と妓王は、二十一という花の盛にいさぎよく別れを告げると、髪を切って嵯峨野さがのの奥に小さないおりをつくって引籠ひっこもってしまった。
秋のふぜいがあふれるようで、いつまで眺めても飽きることがない、妹たちもこの家にいるじぶんは嵯峨野さがのうつしなどといって自慢の一つにしていた。
日本婦道記:風鈴 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)