“嵯峨”の読み方と例文
読み方割合
さが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はるばる嵯峨さがへまで訪問に出かけるのをこのごろの仕事にしているという噂が源氏の耳にはいると、もっともなことであると思った。
源氏物語:09 葵 (新字新仮名) / 紫式部(著)
嵯峨さが御室おむろ」で馴染なじみの「わたしゃ都の島原できさらぎという傾城けいせいでござんすわいな」の名文句から思い出の優婉ゆうえんな想像が全く破れる。
時雄は京都嵯峨さがの事情、その以後の経過を話し、二人の間には神聖の霊の恋のみ成立っていて、きたない関係は無いであろうと言った。
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)