“さが”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サガ
語句割合
下25.6%
探22.2%
退15.8%
捜9.2%
性7.1%
嵯峨7.1%
搜5.6%
索0.8%
垂0.7%
降0.6%
祥0.6%
佐賀0.5%
性質0.4%
兆0.3%
槎枒0.3%
退城0.3%
質0.2%
嶮0.2%
下城0.1%
低0.1%
峻0.1%
下落0.1%
下降0.1%
刻下0.1%
吊0.1%
善悪0.1%
善惡0.1%
垂下0.1%
尋0.1%
後0.1%
後退0.1%
悪0.1%
懸0.1%
捜査0.1%
撿0.1%
気性0.1%
沙河0.1%
深0.1%
瑞0.1%
生質0.1%
相0.1%
繁0.1%
返0.1%
退塾0.1%
退室0.1%
降沈0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丸多の暖簾(のれん)は丸の中に多の字を出してあるんですが、これには丸多の店のしるしが無く、家の定紋(じょうもん)の下(さが)り藤が小さく染め出してある。
半七捕物帳:50 正雪の絵馬 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それから毎日、昼間(ひるま)は甚兵衛(じんべえ)がでかけ、夜(よる)になると猿(さる)がでかけて、人形の行方(ゆくえ)を探(さが)しました。けれどなかなか見つかりませんでした。
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
あたかも二十有余の戦勝は翼をひろげて戦場に入りきたったかの観があって、勝利者たる敵軍も敗者たる心地がして後ろに退(さが)った。
お母(かあ)さんが、くず屋(や)さんのお家(うち)をきいておいてくださったので、きよは、お礼(れい)にいくのに、そう捜(さが)して歩(ある)かなくともよかったのです。
雪の降った日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一たび愛慾の迷路(めいろ)に入りて、七五無明(むみやう)の七六業火(ごふくわ)の熾(さかん)なるより鬼と化したるも、ひとへに七七直(なほ)くたくましき性(さが)のなす所なるぞかし。
「嵯峨(さが)や御室(おむろ)」で馴染(なじみ)の「わたしゃ都の島原できさらぎという傾城(けいせい)でござんすわいな」の名文句から思い出の優婉(ゆうえん)な想像が全く破れる。
彼(かれ)には庭(には)の節制(だらし)のない騷(さわ)ぎの聲(こゑ)が其(そ)の耳(みゝ)を支配(しはい)するよりも遠(とほ)く且(かつ)遙(はるか)な闇(やみ)に何物(なにもの)をか搜(さが)さうとしつゝあるやうに只(たゞ)惘然(ばうぜん)として居(ゐ)るのであつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
散々索(さが)しまわったお石が、とうとうそれを見つけ出して、何ぞのときの用心にと、肌身離さず持っていようなどとは、夢にも知らなかった。
禰宜様宮田 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
大(おほき)な像(ざう)で、飯(めし)の時(とき)なんぞ、並(なら)んで坐(すは)る、と七才(なゝつ)の年(とし)の私(わたくし)の芥子坊主(けしばうず)より、づゝと上(うへ)に、髪(かみ)の垂(さが)つた島田(しまだ)の髷(まげ)が見(み)えたんです。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
二上山の男岳(おのかみ)・女岳(めのかみ)の間から、急に降(さが)って来るのである。難波から飛鳥(あすか)の都への古い間道なので、日によっては、昼は相応な人通りがある。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
一 下女を使(つかう)に心を用(もちう)べし。言甲斐(いいがい)なき下﨟(げろう)は習(ならわ)し悪(あし)くて知恵なく、心奸敷(かしましく)、物(もの)言(いう)こと祥(さが)なし。夫のこと舅姑姨(こじゅうと)のことなど我心に合ぬ事あれば猥に讒(そし)り聞(きか)せて、夫(それ)を却て君の為と思へり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
杉原(すぎはら)は卒業後(そつげふご)高等文官試驗(かうとうぶんくわんしけん)に合格(がふかく)して、其時(そのとき)既(すで)に或省(あるしやう)に奉職(ほうしよく)してゐたのだが、公務上(こうむじやう)福岡(ふくをか)と佐賀(さが)へ出張(しゆつちやう)することになつて、東京(とうきやう)からわざ/\遣(や)つて來(き)たのである。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
われに好(よ)き計略(はかりごと)あり、及ばぬまでも試み給はずや、凡(およ)そ狐(きつね)狸(たぬき)の類(たぐい)は、その性質(さが)至(いたっ)て狡猾(わるがしこ)く、猜疑(うたがい)深き獣なれば、憖(なまじ)いに企(たく)みたりとも、容易(たやす)く捕へ得つべうもあらねど。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
案内者は峠の小舎(こや)にたしかに泊れるといい、M君もとまってよさそうだったが、見わたす空に明日のよき兆(さが)しめすものは、露ないので、私はかえる方がよいと言い出した。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
お銀様と神尾とは、槎枒(さが)たる梅の大木を七たび廻って、追いつ追われつしています。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
『殿さま! お退城(さが)りでござります』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
辛辣(しんらつ)の質(さが)にて好む唐辛子(とうがらし)
六百句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
梯立ての一〇 倉椅山を 嶮(さが)しみと
「神尾氏、居眠ってござるかの? あははは、その初夢に拙者もあやかりたいほどじゃが、ここは殿中、さまで疲労しておらるるなら、悪いことは言わぬ。下城(さが)って御休息なされい」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「神尾氏、居眠ってござるかの? あははは、その初夢に拙者もあやかりたいほどじゃが、ここは殿中、さまで疲労しておらるるなら、悪いことは言わぬ。下城(さが)って御休息なされい」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
貞之進もこれに答礼せねばならぬような気持で、自然に頭が低(さが)ったように見えたのも奇であった。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
又初めの沈黙に帰って居ると、婢は小歌の頭髪(あたま)を見て、洗ったね何だか低(さが)ったようだよそれに鬢(びん)がと云って手を掛けようとするを、何でもいゝんだよこれが好きだって、おやそうだれが、良人(やど)がさ
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
悍(たけ)しい、峻(さが)しい、冷たい、氷の欠片(かけ)のような厳しい光の眼であった。しかし美しいことは美しい、——悪の美しさの眼であった。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「ム、よし。すぐに調べはつく。アア、峻(さが)しい世の中のため、人は皆さかしくなっているとは云え、女子供までがそれほどの事をするか。よし、厭(いや)なことではあるが、乃公(おれ)も何とかして呉れいでは。」
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「御家人株(ごけにんかぶ)でも買っておやんなさいな。侍の株は、この頃、値も下落(さが)っているし、売りたい方は、ザラだって事ですよ。何でも、二本差せさえすれば、本人も気が済むんでしょうから」
脚 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「自分では有るのだか無いのだか判らない。何でも昨夜は大變下降(さが)つたとかいふ事であつた」
翌日申(なゝつ)の刻下(さが)りになりまして峠を下って参ったのは、越中富山の反魂丹を売る薬屋さん、富山の薬屋さんは風呂敷包を脊負(しょ)うのに結目(むすびめ)を堅く縛りませんで、両肩の脇へ一寸(ちょっと)挟みまして
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「あたいん家(ち)か? あたいん家はねえ」と阿部は少しでも高くなって展望をきかせたいと思い、金網に縋(すが)ってこうもりのようにぶら吊(さが)った。
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
「まだ、すこし早いや——日が暮れてからの仕事にしねえと、おいらは大丈夫だが、おめえはブマだ——島抜けが通っているなんて、善悪(さが)ねえ岡ッ引きの目にでも触れちゃあならねえ——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
扨も赤川藤井の兩人は寶澤の吉兵衞に一味なしけるが此時(このとき)大膳(だいぜん)は兩人に向ひて我手下は今三十一人有(あれ)ども下郎は口の善惡(さが)なき者なり萬一此一大事の手下の口より漏(もれ)んも計り難し我に一の謀計(ぼうけい)こそ有(あれ)後(のち)の災(わざは)ひを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その刃先の下の(〔ところに〕)鍔(つば)のようなものがあって、それから金襴(きんらん)あるいはシナの五色の上等縮緬が一丈六尺程垂下(さが)って居る。その全体の長さは二丈五尺程ある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
銀之助が友達を尋(さが)して歩いた時は、職員室から廊下、廊下から応接室、小使部屋、昇降口まで来て見ても、もう何処にも丑松の姿は見えなかつたのである。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
正午(ひる)少し後(さが)った頃、公園の見晴しで、花の中から町中(まちなか)の桜を視(なが)めていると、向うが山で、居る処が高台の、両方から、谷のような、一ヶ所空の寂しい士町(さむらいまち)と思う所の、物干(ものほし)の上にあがって
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
片手をかざした山城守は、どどどッと部屋隅へよろめき後退(さが)った。ドウン! 襖にぶつかって、襖が倒れた。一弥は、鞠(まり)のように円くなって、小刻みの足を廊下に飛ばせて御用部屋へ走っていた。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
下郎は口の悪(さが)なきもの。放っておくと、ひとに知られたくないじぶんの密事(みそかごと)まで喋るようなことになろうとかんがえ、それで、思い切ってこんなことをやらかしたんだろうと……
ここに圓野(まとの)比賣慚(やさし)みて「同兄弟(はらから)の中に、姿醜(みにく)きによりて、還さゆる事、隣里(ちかきさと)に聞えむは、いと慚(やさ)しきこと」といひて、山代の國の相樂(さがらか)二に到りし時に、樹の枝に取り懸(さが)りて、死なむとしき。
それで旅館の部屋を捜査(さが)しているうちに、その男がスマトラにいた頃、官憲の拳銃購入許可書と銃器店の出した受取書を発見したのです。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
然れども清十郎の品格を撿(さが)し来(きた)れば、忠兵衛、平兵衛、治兵衛、其他の如き暗迷の資性とは趣きを異にするところ多し、お夏の口にて言はせたる「姿は詞に語るとも、心は筆も及びなき」にて
「歌念仏」を読みて (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
しなやかに撓(たわ)む、クニャクニャした気象の女(ひと)だったら、どうか我慢も出来たであろうが、お八重さんが、サックリした短所も長所も、江戸ッ子丸出しの気性(さが)だったのだから
こゝに於(おい)て諸州燕に降(くだ)る者多く、永平(えいへい)、欒州(らんしゅう)また燕に帰す。大寧(たいねい)の都指揮(としき)卜万(ぼくばん)、松亭関(しょうていかん)を出(い)で、沙河(さが)に駐(とど)まり、遵化を攻めんとす。兵十万と号し、勢(いきおい)やゝ振う。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
卯平(うへい)は竹(たけ)の火箸(ひばし)の光(さき)で落葉(おちば)を少(すこ)し透(すか)すやうにして灰(はひ)を掻(か)き立(た)てゝ見(み)ても火(ひ)はもうぽつちりともなかつたのである。彼(かれ)はそれから燐寸(マツチ)を深(さが)して見(み)たが何處(どこ)にも見出(みいだ)されなかつた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
影の瑞(さが)、鳥の文(あや)。
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
女ながらも心男々(をゝ)しき生質(さが)なれば大岡殿の詞(ことば)に隨(した)がひ私し苦界へ沈(しづみ)し事は父が人手に掛り其上姉の身の代金も奪(うば)はれしとの事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
相摸(さがみ)の相(さが)という字に楠正成(くすのきまさしげ)の成(しげ)という字だが、相成(さがしげ)じゃア分らねえし、又きもじさまとア誰の名だか、それから、えゝと……あしからかす/\御(おん)かんにん被下度候……何だか読めねえ
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その侍は当分自分の差料にして居るだろうという考えだ、違ってるか知れねえがお前と己と二人で手拭で鼻ッ冠りをして、矢ッ張己のようないなせな股引腹掛で、半纏(はんてん)を引掛(ひっか)けて人繁(さが)しい処を歩いて
助けた例えば入浴の時などは湯殿の戸口までは二人に附いて行きそこで引き返(さが)って手が鳴ってから迎(むか)えに行くともう春琴は湯から上って浴衣を着頭巾を
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
即ち輪講をして窘められて、帳面に黒玉ばかりつけられて、矢鱈に閉口させられてばかり居たぎりで、終(つい)に他人を閉口させるところまでには至らずに退塾(さが)って仕舞いましたのです。
学生時代 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
みんな退室(さが)ってしまった。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
之は小血管に血が充ちた儘で焼け固まった結果です、屍体の焼けたのでは、血の下方(した)に降沈(さが)った面には、有りますが、上ッ面には生(で)きない相です。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)