“密事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みつじ55.6%
みそかごと44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川村は本家から派遣されている密事みつじの一人で、盛岡藩では若年寄付小人、物産方という軽い役柄だが、七戸では藩政を監査し
奥の海 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
仲間同士のほかは密事みつじは命にかけて守る。そのかわり忍一党はどんなばあいも助け合う。仕事のために仆れたやつはその女房子までみんなでみてゆく。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
真実猫が嫌いであったのか、仮令猫にもせよ密事みそかごとを外の目に見られるのを恐れてわざと猫を追いました事やらよくは判りませぬが、左様申し上げたのでございました。
殺された天一坊 (新字新仮名) / 浜尾四郎(著)
打ち返し見てほゝ笑み、開き見んとするさまなりしが、忽ち又首打ちりて、手快てばや抽箱ひきだしの中に投じたり。そのさま密事みそかごとして父母などに見られしに驚く小兒に似たりき。