“密着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くっつ50.0%
くつつ25.0%
みっちゃく10.0%
5.0%
ひつつい5.0%
フル5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「斬った斬った、今でも池田屋へ行って見ろ、天井も壁も槍の穴でブスブス、血と肉が、あっちこっちにべたべたと密着くっついているわい」
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
沢庵漬は上に加はる圧迫が大きければ大きいだけ、お互に密着くつつき合ひちゞめつけ合ふのである。が、労働者は沢庵であるか。
工場の窓より (新字旧仮名) / 葉山嘉樹(著)
一、俳諧連歌における各句の接続は多く不即不離ふそくふりの間にあり、密着みっちゃくせる句多くはならず、一見無関係なるが如き句必ずしもしからず。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
三四郎のした上顎うはあご密着ひつついて仕舞つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ふゆに、殖ゆは勿論触るを兼ねて、密着フルの意をも持つてゐるのだ。鎮魂式には、外来の威霊が新しい力で、身につき直すと考へた。