小熊秀雄全集-02おぐまひでおぜんしゅう-02詩集(1)初期詩篇ししゅう(1)しょきしへん
地軸に近い何所かで うづもれた 世にも稀なる紫ダイヤを とげ/\と骨ばかりのやせこけた 悪魔たちがまるくとりまき ひからびた手を繋ぎ合ひ にやにやとした もの倦い足どりで 踊るたびにからからと音がする ◇ ちやうどそれのやうに ちやうどそれ …