“弄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もてあそ43.0%
ろう27.9%
いじ9.4%
なぶ6.5%
いぢ3.2%
いじく1.6%
いぢく1.2%
もてあ1.1%
なぐさ0.8%
ひね0.7%
まさぐ0.7%
から0.5%
からか0.5%
いら0.4%
せせ0.4%
あそ0.3%
もてあそば0.3%
ロウ0.3%
もじやく0.1%
あてあそ0.1%
いぢり0.1%
いろ0.1%
おも0.1%
おもちゃ0.1%
0.1%
ひねく0.1%
もじや0.1%
もて0.1%
もてあす0.1%
モテアソ0.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
泥公一心これを手早く掻き込むに取り忙ぎ、銭の多寡を論じたり、凶器をもてあそぶに暇なく、集めおわりてヘイさようならであわて去るものだ。
その赤樫と云ふ奴は貸金の督促を利用しては女をもてあそぶのが道楽で、此奴こいつの為にけがされた者は随分意外のへんにも在るさうな。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
相変らず宗匠、駄弁をろうしている間に、酔が好い心持に廻ったと見えて、コクリコクリ。のちには胴の間へ行って到頭横になってしまった。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
その中に心憎くも澄ましきって、座を構えてしきりに短笛をろうしている白衣びゃくえの人の姿、それが、また極めてハッキリと浮び出て来ました。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
子供は叔母からの贈り物の大きな軍艦や起きあがり小法師のようなものをあッちいじりこっちいじりして悦んだが、父親の傍へは寄って来なかった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ソレに君がこんな大造たいそうな長い刀をいじくると云うのは、君に不似合だ、すがい、御願おねがいだからしてれ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
玉藻は薄い被衣かつぎを深くかぶって、濡れた柳の葉にその細い肩のあたりをなぶらせながら立っていると、これも俄雨に追われたのであろう。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
肩へつかまらせるやら、しなびた乳房をなぶらせるやら、そんな風にして付纏つきまとわれるうちにも、何となくお種は女らしい満足を感じた。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その折給仕に出たのは廿歳はたちばかりの可愛かあいい顔をした小間使ひの一人で、膝の上でお盆をいぢりながら、頻りに漱石氏の顔に見とれてゐた。
日が暮れるまで大きい囲炉裏の隅にうずくまつて、浮かぬ顔をして火箸許りいぢつてゐたので、父は夕飯が済んでから、黒い羊※を二本買つて来て呉れて
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おらも、あんつあんと行ぐは。」と一人で土をいじくって遊んでいたよしが、土煙の中から飛び出してヨーギの方へ駈けて行った。
土竜 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
今まで死んでいるとばかり思って、いじくり廻していた鳥のつばさが急に動き出すように見えた時、彼は変な気持がして、すぐ会話を切り上げてしまった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
雖然けれども風早學士は、カラ平氣で、まるで子供がまゝ事でもするやうに、臟器をいぢくツたり摘出したりして、そして更に其の臟器を解剖して見せる。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
馬鹿に喫んで了つたと思ふと、一本出して惜しさうに左の指でいぢくり乍ら、急いでせんののを、然も吸口まで焼ける程吸つて了つた。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
奥部屋の襖へ体をつけ、様子を窺った薬草道人、「おかしいなあ」とまたも云った。「嗅覚に毒気が感じられる。誰か毒石をもてあそんでいるな」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
然し運命は永くこの不幸な男女をもてあそばず、自分が革包かばんを隠した日より一月目、十一月二十五日の夜を以って大切おおぎりてくれた。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「なにもそのように頓狂な声を発して、おどろくには当らないよ。こればッかりは知ったが病、久しぶりでちとなぐさみたいが、いつもどこの寺場で用いおるか」
と、眼を血走らせているのは袁彦道えんげんどうの胴元、盆蓙ぼんござの周りには、十四、五人の男が、同じように、生唾なまつばを呑んで、よからぬなぐさみに夢中のてい
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
侯爵は嬉しさうににこ/\して「ほゝう、これは又面白い出来ぢやの、成程俵形で……」と皺くちやな掌面てのひらひねくり廻して悦に入つてゐる。
「よけいな詮索せんさくをおしでないよ。おまえさんは、長崎骨董ながさきこっとうでもひねっていればいいのだろ」
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
令嬢は、右の手に持っている華奢きゃしゃ象牙骨ぞうげぼねの扇を、まさぐりながら、青年の顔を見上げながら、さすがに女らしく云った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
遊佐がまさぐれる半月形の熏豚ハム罐詰かんづめも、このまうけにとてみちに求めしなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お力も何処どことなくなつかしく思ふかして三日見えねばふみをやるほどの様子を、朋輩ほうばい女子おんなども岡焼ながらからかひては、力ちやんお楽しみであらうね
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
からかうごとく、団扇を膝でくるりとる。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ちょいと、こぼしたの。やっぱり悪戯いたずらな小僧さん? 犬にばっかりからかっているんでしょう、私ンとこのも同一おんなじよ。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あれ、あんなことを。たんとおからかいなさいましよ。」
石田氏が冷淡にはねつけた。賢夫人は、いいたいことがあって来たふうで、棘のある言葉で、チクチクといらいだした。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
先生は炉の鉄火箸を執り上げ、薪の焔をその尖で二三度、いらい返していましたが、
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
凝血腸詰ブウダンをほおばる天使長ガブリエル、泰然と大海老オマアせせ馬糞ばふん紙製の小豚、スウプをふき出す青面黒衣の吸血鬼ヴァンピール
「まだお帰りになりませんか。どこか心当りはありますまいかね。」男は楊枝ようじで口をせせりながら、奥をのぞき込んで、晩飯を食べている三人の方へ声をかけた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
さあれ当時の境遇の単純にして幼かりしは、あくまで浮世のなみあそばれて、深く深く不遇の淵底えんていに沈み、果ては運命のはかるべからざるうらみに泣きて
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
そんな老年者の手あそびのやうな生やさしいものではないのだ。
俳句は老人文学ではない (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
何でも、もう少しさつき上の茶屋の爺がそれを発見したらしく、大岩のこちらに紐でしつかりとくゝつたまゝ、その二つの死屍がたぷたぷと波にもてあそばれてゐたといふことであつた。
磯清水 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
怪我けがをした我が児でも見まもるように、手から手へ、渡されて、冷侮の眼にもてあそばれてゆく愛刀の方を眺めた儘、茫然としていたが、突然側にいた環が、何かさけんで、ばっと人々の環視かんしの中へ駈け出して行ったので、
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ショウメグッテ青梅セイバイロウス……
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ショウメグッテ青梅ヲロウ
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
先刻さつきから夫人のおつれが玄関で待つてゐる由を聞いた美顔術師は、何もついでだからその人の顔をも一緒にもじやくつてやらうかと云ひ出した。
美顔術師は掌面てのひらでパラピンのやうに夫人の顔をもじやくつてゐたが、暫くすると、見違へる程美しくなつた。
信長は、そ知らぬ風情をしていた。——というよりは、うつつに、おうぎはかまの前であてあそびながら、そらうそぶいていたといったほうが近い。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分は宿のバルコンをおほうた蔦紅葉つたもみぢを写生する気に成つて絵の具いぢりをして居たので観にかなかつたが、観て来た良人をつとその博覧会の実質に富んだ事をめて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
様様な苦心をして、チャラチャラと衣嚢かくしいろふ数個の銀貨を、例外なしにみんなコニャックに代へてしまふ。
海の霧 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
「おこよをおもちゃにしようとして、狙っている様子でしたから、いっそのことと思って——。」
釘抜藤吉捕物覚書:11 影人形 (新字新仮名) / 林不忘(著)
どんなにか、おもちゃにして、可愛がって見たらば面白かろうかと思った。それに連れて、或る時に読んだ文明人が野蛮人の女を、野獣をおもちゃにするようにして、可愛がっている話を思い浮かべた。
土淵村にての日記 (新字新仮名) / 水野葉舟(著)
葉子は一人ひとりの男をしっかりと自分の把持はじの中に置いて、それがねこねずみでもぶるように、勝手にぶって楽しむのをやめる事ができなかったと同時に、時々は木村の顔を一目見たばかりで、虫唾むしずが走るほど厭悪けんおの情に駆り立てられて、われながらどうしていいかわからない事もあった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
それにると、山下氏はいつも漢詩をひねくつてゐる位だから、そんな間違はない筈だといふのである。
「さやう、一日に六ドルでしたかな。」と、玉蜀黍の好きな代議士は、皿に残つた今一本の好物をもじやくりながら返事した。
今まで後姿うしろすがたながめて物陰にいた時は、彼女を包む一色ひといろの目立たないコートと、その背の高さと、大きな廂髪ひさしがみとを材料に、想像の国でむしろ自由過ぎる結論をもてあそんだのだが
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お勢カズン芸娼妓げいしょうぎの如くもてあすぼうが」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
一、酒ニミダレ火ヲモテアソブ者ハ斬
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)