“いじく”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてその傍にいつもの童子が坐って、糸屑をいじくっては丸めていた。よこ顔がそっくりさッきの家の子に似ていた。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
朝カラ晩マデ足ノ裏ヲアンナニいじくリ廻サレタンジャ、何ボ何デモ溜ラナイワ。タッタ一日デ、アタシヘト/\ニナッチャッタカラ逃ゲ出シタノヨ。御免ナサイネ
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
余り小さくて、可愛く出来ているので、指先でいじくっていますと、シルクハットが螺旋ねじのようになっていてくるくると廻ります。廻しているうちにぽつりと、とれてしまいました。
耳香水 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)