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いぢく
ふりがな文庫
“いぢく”の漢字の書き方と例文
語句
割合
弄
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弄
(逆引き)
職員室の窓が
開
(
あ
)
いて、細い釣竿が一間許り外に出てゐる。宿直の森川は、シヤツ一枚になつて、一生懸命釣道具を
弄
(
いぢく
)
つてゐた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
默つて顏を
瞶
(
みつ
)
めてゐると、『これ上げようかな?』と言つて、花簪を
弄
(
いぢく
)
つたが、『お前は男だから。』と
後
(
うしろ
)
に隱す
振
(
ふり
)
をするなり、涙に濡れた顏に美しく笑つて
二筋の血
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
私は例の如く茶の間に行つて同宿の人と一緒に飯を食つてゐると、風邪の気味だといつて学校を休んで、咽喉に真綿を捲いてゐる民子が窓側で幅の広い
橄欖色
(
オリイヴいろ
)
の
飾紐
(
リボン
)
を
弄
(
いぢく
)
つてゐる。
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
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