“橄欖色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
オリイブいろ25.0%
オリーブいろ25.0%
おりいぶいろ12.5%
かんらんしょく12.5%
オリイブ12.5%
オリイヴいろ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして川崎道の曲角まで来た時、三町彼方かなたから、深張の橄欖色オリイブいろ女傘かさをさした、海老茶の袴を穿いた女が一人、歩いて来るのに目をつけた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
うん。』と言ひ乍ら、手を延ばして、静子の机の上から名に高き女詩人の「舞姫」を取る、本の小口からは、橄欖色オリーブいろしをりの房が垂れた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして川崎道の曲角まで來た時、二三町彼方から、深張りの橄欖色おりいぶいろの傘をさした、海老茶の袴を穿いた女が一人、歩いて來るのに目をつけた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
また全体に褐色の助けを借りてあかと緑を暗くし、その藍色を暗然たる橄欖色かんらんしょくとなすなど、常に藍色の応用に苦心したりしかど、かへつて純粋なる藍色をそのままに施す事は
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
其の中に二足の女下駄の、一つは葡萄茶えびちや、一つは橄欖色オリイブの緒の色が引き立つてゐた。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
私は例の如く茶の間に行つて同宿の人と一緒に飯を食つてゐると、風邪の気味だといつて学校を休んで、咽喉に真綿を捲いてゐる民子が窓側で幅の広い橄欖色オリイヴいろ飾紐リボンいぢくつてゐる。
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)