“葡萄茶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えびちや83.3%
えびちゃ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
チラと其時、向側のプラットホームに葡萄茶えびちやの袴を穿いた若い女の立つてゐるのが目についた。それは日向智惠子であつた。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あゐがちな紫地に小い紅色の花模様のあつたものや、紺地に葡萄茶えびちやのあらいしまのあるものやを南さんの着て居た姿は今も目にはつきりと残つて居ます。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
欄干に赤い襟裏えりうらの附いた著物きもの葡萄茶えびちゃはかまさらしてあることがある。赤い袖の肌襦袢はだじゅばんがしどけなく投げ掛けてあることもある。この衣類のぬしが夕方には、はでな湯帷子ゆかたを著て、縁端えんばなで凉んでいる。
二人の友 (新字新仮名) / 森鴎外(著)