“葡萄蔓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶどうづる71.4%
えびかづら14.3%
えびづる7.1%
ぶだうつる7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しわだらけの私の寝室をノックする音がして、暗闇から出た女の手が、楕円形の天井をみつめていた私の目前で葡萄蔓ぶどうづるのようにからんで
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
あの葡萄蔓えびかづらにも紛はうず髪をさつさつと空に吹き乱いて、寄せては返す荒波に乳のあたりまで洗はせながら、太杖も折れよとつき固めて、必死に目ざす岸へと急いだ。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「下がったら葡萄蔓えびづるとりに行がないが。」耕助が嘉助にそっと言いました。
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
殊に菊の花が埋め残した、部屋の一方の壁上には、巧な人工の葡萄蔓ぶだうつるが青々とからみついてゐる、美しい金色の格子があつた。
舞踏会 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)