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『舞踏会』
ふりがな文庫
『
舞踏会
(
ぶとうかい
)
』
明治十九年十一月三日の夜であつた。当時十七歳だつた——家の令嬢明子は、頭の禿げた父親と一しよに、今夜の舞踏会が催さるべき鹿鳴館の階段を上つて行つた。明い瓦斯の光に照らされた、幅の広い階段の両側には、殆人工に近い大輪の菊の花が、三重の籬を造つ …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新潮」1920(大正9)年1月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約11分(500文字/分)
朗読目安時間
約18分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
生
(
ヴイ
)
交
(
がは
)
上
(
うは
)
凋
(
すが
)
家
(
け
)
累々
(
るゐるゐ
)
交
(
かは
)
滑
(
なめらか
)
老獪
(
らうくあい
)
羞恥
(
しうち
)
燻
(
くゆ
)
明
(
あかる
)
鮮
(
あざやか
)
初々
(
うひうひ
)
殆
(
ほとんど
)
劬
(
いたは
)
可笑
(
をか
)
会釈
(
ゑしやく
)
紅
(
べに
)
仰有
(
おつしや
)
用捨
(
ようしや
)
聳
(
そばだ
)
華奢
(
きやしや
)
蒼竜
(
さうりゆう
)
蔽
(
おほ
)
梢
(
こずゑ
)
松露
(
しようろ
)
明子
(
あきこ
)
弾
(
はじ
)
啣
(
くは
)
遺憾
(
ゐかん
)
頷
(
うなづ
)
頬鬚
(
ほほひげ
)
揺
(
ゆす
)
大様
(
おほやう
)
陰欝
(
いんうつ
)
縮緬
(
ちりめん
)
繞
(
めぐ
)
黙然
(
もくねん
)
頸
(
くび
)
仄
(
ほの
)
隔
(
へだ
)
閃
(
ひらめ
)
蛾
(
が
)
襟飾
(
ネクタイ
)
赴
(
おもむ
)
透
(
す
)
路易
(
ルイ
)
辷
(
すべ
)
辮髪
(
べんぱつ
)
手短
(
てみじか
)
呆
(
あき
)
呟
(
つぶや
)
囁
(
ささや
)
壁側
(
かべぎは
)
夙
(
つと
)
匙
(
さじ
)
将
(
まさ
)
嵌
(
は
)
巴里
(
パリ
)
幔幕
(
まんまく
)
恭
(
うやうや
)
縋
(
すが
)
柘榴
(
ざくろ
)
権高
(
けんだか
)
流蘇
(
ふさ
)
一瞥
(
いちべつ
)
燈火
(
ともしび
)
独逸
(
ドイツ
)
瓦斯
(
ガス
)
凝
(
こ
)
硝子
(
ガラス
)
籬
(
まがき
)
綺羅
(
きら
)