“流蘇”の読み方と例文
読み方割合
ふさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
前面の、木造で物置に似た屋根にめぐらした流蘇ふさは、幅三フィートの青い布で、一フィートごとに半分程裂け、風が通るようになっている。
セルギウスが横から見た時、長老は微笑みながら右の手で法衣の流蘇ふさをいぢつて、相手の男と話をし出した。その男は隊外将官の軍服を被てゐる。
左に少年の下半身かはんしんも見える。黒猫も始めは変りはない。しかしいつか頭の上に流蘇ふさの長いトルコ帽をかぶっている。
浅草公園:或シナリオ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)