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流蘇
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ふさ
ふりがな文庫
“
流蘇
(
ふさ
)” の例文
前面の、木造で物置に似た屋根にめぐらした
流蘇
(
ふさ
)
は、幅三フィートの青い布で、一フィートごとに半分程裂け、風が通るようになっている。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
セルギウスが横から見た時、長老は微笑みながら右の手で法衣の
流蘇
(
ふさ
)
をいぢつて、相手の男と話をし出した。その男は隊外将官の軍服を被てゐる。
パアテル・セルギウス
(新字旧仮名)
/
レオ・トルストイ
(著)
左に少年の
下半身
(
かはんしん
)
も見える。黒猫も始めは変りはない。しかしいつか頭の上に
流蘇
(
ふさ
)
の長いトルコ帽をかぶっている。
浅草公園:或シナリオ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ずぼんは黒のカシミアである。沓足袋も黒い。足に穿いてゐるのは長靴と舞踏沓との
間
(
あひ
)
の子のやうな物で、それに黒い絹糸の大きな
流蘇
(
ふさ
)
が下がつてゐる。
十三時
(新字旧仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
図483は戸口の上にかける
流蘇
(
ふさ
)
、図484は五インチの距離をおいて繩の
股
(
こ
)
が一つ下るように撚った、藁繩である。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
▼ もっと見る
菊は一番奥のがうす
紅
(
べに
)
、中程のが濃い黄色、一番前のがまつ白な花びらを
流蘇
(
ふさ
)
の如く乱してゐるのであつた。
舞踏会
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕は食事をすませた後、薄暗い船室の電灯の
下
(
もと
)
に僕の滞在費を計算し出した。僕の目の前には扇が一本、二尺に足りない机の外へ桃色の
流蘇
(
ふさ
)
を垂らしていた。
湖南の扇
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
簾
(
のれん
)
の器用なつくりようがそれである、これは戸の前に
流蘇
(
ふさ
)
のように下っていて、風通しがよく、室内をかくし、そして人は邪魔物なしに通りぬけることが出来るという、誠にいい思いつきである。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
花は
真紅
(
しんく
)
の
衣蓋
(
きぬがさ
)
に
黄金
(
おうごん
)
の
流蘇
(
ふさ
)
を垂らしたようである。実は——実もまた大きいのはいうを待たない。
桃太郎
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
庇についた紫の
流蘇
(
ふさ
)
が、煽られたやうにさつと靡くと、その下から濛々と夜目にも白い煙が渦を卷いて、或は
簾
(
すだれ
)
、或は袖、或は棟の
金物
(
かなもの
)
が、一時に碎けて飛んだかと思ふ程
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
庇
(
ひさし
)
についた紫の
流蘇
(
ふさ
)
が、煽られたやうにさつと靡くと、その下から濛々と夜目にも白い煙が渦を巻いて、或は
簾
(
すだれ
)
、或は袖、或は
棟
(
むね
)
の
金物
(
かなもの
)
が、一時に砕けて飛んだかと思ふ程
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“流蘇”の解説
流蘇(りゅうそ)とは中国の装身具の一種。清代満州族の女性が大拉翅の上にこれをぶら下げた。
(出典:Wikipedia)
流
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
蘇
漢検準1級
部首:⾋
19画
“流”で始まる語句
流行
流
流石
流眄
流暢
流布
流行唄
流浪
流転
流連