“流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なが60.0%
ながれ29.5%
ながし3.0%
りゅう2.9%
りう1.4%
な0.4%
ながる0.4%
ながさ0.4%
る0.4%
ナガ0.2%
おこな0.2%
かわ0.2%
すゑ0.2%
そ0.2%
つた0.2%
つたは0.2%
なか0.2%
ぬが0.2%
リウ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、あたりは静(しず)かであって、ただ、遠(とお)い街(まち)の角(かど)を曲(ま)がる荷車(にぐるま)のわだちの音(おと)が、夢(ゆめ)のように流(なが)れて聞(き)こえてくるばかりであります。
花と人の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ですから何日(いつか)の何時頃、此処(ここ)で見たから、もう一度見たいといっても、そうは行(ゆ)かぬ。川の流(ながれ)は同じでも、今のは前刻(さっき)の水ではない。
一寸怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水木は、如何にも懐しそうに、そういって、ドアーをばたんと閉めてから、赤燈のかげで、水を測っては、白い器の中に、流(ながし)始めた。
魔像 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
筑前(ちくぜん)の亀井(かめい)先生なども朱子学を取らずに経義(けいぎ)に一説を立てたと云うから、その流(りゅう)を汲む人々は何だか山陽流を面白く思わぬのでしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この少年(せうねん)は數學(すうがく)は勿論(もちろん)、其他(そのた)の學力(がくりよく)も全校(ぜんかう)生徒中(せいとちゆう)、第(だい)二流(りう)以下(いか)であるが、畫(ゑ)の天才(てんさい)に至(いた)つては全(まつた)く並(なら)ぶものがないので、僅(わづか)に壘(るゐ)を摩(ま)さうかとも言(い)はれる者(もの)は自分(じぶん)一人(にん)
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
歎(なげ)くべきことならずと嫣然(につこ)と笑(ゑ)みて靜(しづ)かに取出(とりいだ)す料紙(りやうし)硯(すゞり)、墨(すみ)すり流(なが)して筆先(ふでさき)あらためつ、書(か)き流(な)がす文(ふみ)誰(た)れ/\が手(て)に落(お)ちて明日(あす)は記念(かたみ)と見(み)ん名殘(なごり)の名筆(めいひつ)
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
次第に積(つもり)たる雪所(ところ)として雪ならざるはなく、雪光(せつくわう)暗夜(あんや)を照(てら)して水の流(ながる)るありさま、おそろしさいはんかたなし。
御男子四人は四方へ流(ながさ)れ玉ふ、是も時平が毒舌(どくぜつ)によれり。姫(ひめ)たちは都にとゞまり幼(をさな)きはふたり筑紫へしたがへ給へり。
笞(ち)、杖(じょう)、徒(ず)、流(る)、死(し)と五刑が規定されているが、聖武天皇以来、代々の天皇はみな熱心な仏教の帰依者で、仏法尊信のあまり刑をすこしでも軽くしてやることをこのうえもない功徳だとし
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
流(ナガ)レ、澱(ヨド)ミテ淵(フチ)、怒(イカ)リテハ沸々(フツフツ)ノ瀬(セ)、懸(カカ)リテハ滝(タキ)、果(ハテ)ハ、ミナ一(イツ)。混(コン)トンノ海(ウミ)デアル。肉体(ニクタイ)ノ死亡(シボウ)デアル。キミノ仕事(シゴト)ノコルヤ、ワレノ仕事(シゴト)ノコルヤ。
創生記 (新字新仮名) / 太宰治(著)
竜をアジアの一部にのみ流(おこな)われた想像動物と信ずる人あらば、誤解も甚だしく、実は竜に関する信念は、インドや支那とその近傍諸国に限らず、広く他邦他大州にも存したもので、たとえば
見(み)わたすかぎり、初雪(はつゆき)にいろどられて、白(しろ)い世界(せかい)の中(なか)を、金色(こんじき)の帯(おび)のように、河(かわ)が流(かわ)れ、田圃(たんぼ)は、獣物(けだもの)の背中(せなか)のように、しまめを造(つく)っていました。
美しく生まれたばかりに (新字新仮名) / 小川未明(著)
ことに井沢は四四弓の本末(もとすゑ)をもしりたる人の流(すゑ)にて、四五掟ある家と聞けば、今否(いな)むとも承(うけが)はじ。
御納経(なふきやう)の御望み叶はせられざりしより、竹の梢に中つて流(そ)るゝ金弾の如くに御志あらぬ方へと走り玉ひ、鳴門の潮の逆風(さかかぜ)に怒つて天に滔(はびこ)るやう凄じき御祈願立てさせ玉ひしと仄に伝へ承はり侍りしが
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
故(かれ)ここに帝紀を撰録し、舊辭(くじ)を討覈(たうかく)して、僞を削り實を定め、後葉(のちのよ)に流(つた)へむと欲(おも)ふ
朕又別に金字もて金光明最勝王経を擬(なら)ひ写して塔毎に各一部を置か令む。冀(こひねが)ふ所は聖法(しやうはふ)の盛なること天地と共に永く流(つたは)り、擁護の恩幽明(ゆみやう)に被(かがふ)りて恒に満ちむことなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
聞んと長八の家(うち)へ行(ゆき)最早(もはや)長八殿は歸られしやと云に女房(にようばう)お梅(うめ)は何(なに)か流(なか)し元(もと)をして居たりしが振返(ふりかへ)りオヤ何誰(どなた)かと存じたら長兵衞さん先々(まづ/\)此方(こちら)へ御上(おあが)り下(くだ)されよとて此程中の禮(れい)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
諾児汝(うべこな)は吾(わぬ)に恋ふなも立(た)と月(つく)の流(ぬが)なへ行けば恋(こふ)しかるなも (同・三四七六)
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
田楽能も、田舞の流(リウ)とする学者の想像を信ずることが出来るならば、田楽法師の持つてゐる傘は、田植の時に立てられた、髯籠の一種なる花竿の観念化でなければならぬ。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)