“りゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:リュウ
語句割合
28.4%
18.2%
11.5%
10.8%
10.1%
8.1%
4.7%
4.1%
2.0%
0.7%
0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「道」は道教徒の愛する象徴りゅうのごとくにすでにかえり、雲のごとく巻ききたっては解け去る。「道」は大推移とも言うことができよう。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
ただ唯一の戦争の印としては、ポーランド王スタニスワフの古王宮たるヴィヌラフ宮殿の上に、一りゅうの赤十字旗が、初夏の風にひるがえっているばかりであった。
勲章を貰う話 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
これは私の住んでいる五台山のりゅうだ。五百の小龍のうちで其の一つが行くえ不明になったので、三年前から探していたのだ。
けれどもニワトリたちは、そうは言わないで、ニワトリりゅうに、いちばんふさわしいと思われる名まえをつけて呼んでいるのです。
其のお開帳へ参詣した帰りがけで、四月の廿八日の夕方龜甲屋幸兵衞は女房のおりゅうを連れ、供の男に折詰の料理をげさせて、長二の宅へ立寄りました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「このたびの下江は、りゅう予州のお使いとして来ましたので、わたくしの事は、すべて後にと控えていました。ご賢察くださいまし」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
草花の種でも千万りゅうのうち一つ位が生育するものに候。然しとにかく妙な気分になり候。小生はこれを称して人工的インスピレーションとなづけ候。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
「実は、りゅうちゃんはお父さん似かお母さん似か、どちらだろうと思って、君に尋ねてみたのさ。」
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
ともすれば無情を感じ、隠遁いんとんを好み、一りゅうじょう、全国の名所寺社でも行脚して歩いたら、さぞいいだろうと思うような、反世間的な、放浪的な気もちがあるものです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
二十分の後此楽屋がくやから現われ出た花嫁君はなよめぎみを見ると、秋草の裾模様すそもようをつけた淡紅色ときいろの晴着で、今咲いた芙蓉ふようの花の様だ。花婿も黒絽紋付、仙台平の袴、りゅうとして座って居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そこで父の右腕みぎうで、母のおもい子の岩吉も、頭は五分刈、中折帽、紋付羽織、袴、靴、りゅうとしたなりで、少しは怯々おどおどした然しました顔をして、鎮守の宮で神酒みきを飲まされ、万歳の声と
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
但し紅教は幻術げんじゅつを巧みにするものである。理藩院りはんいんの尚書を勤めるりゅうという人が曾て西蔵ちべっとに駐在しているときに、何かの事で一人の紅教喇嘛に恨まれた。そこで、或る人が注意した。
シカシ生憎あいにく故障も無かッたと見えて昇は一時頃に参ッた。今日は故意わざと日本服で、茶の糸織の一ツ小袖こそで黒七子くろななこの羽織、帯も何か乙なもので、相変らずりゅうとした服飾こしらえ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)