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劉
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りゅう
ふりがな文庫
“
劉
(
りゅう
)” の例文
これに控えまする唐人は
劉
(
りゅう
)
と申し、
天竺
(
てんじく
)
は
鳥烏山
(
ちょううざん
)
の生れにして——なんかとでたらめに並べて引っこむと、すぐに代わりあって、二
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「このたびの下江は、
劉
(
りゅう
)
予州のお使いとして来ましたので、わたくしの事は、すべて後にと控えていました。ご賢察くださいまし」
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
張易
(
ちょうえき
)
という人が洛陽にいた時に、
劉
(
りゅう
)
なにがしと懇意になりました。劉は仕官もせずに暮らしている男でしたが、すこぶる奇術を善くするのでした。
中国怪奇小説集:09 稽神録(宋)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「うん、あばたの
劉
(
りゅう
)
ってやつに金を
貰
(
もら
)
ったとき、お
母
(
っか
)
さんが買ってくれたのを大事に持っていたんだけど……鉱山を下りて箇旧へ来る途中で……」
雲南守備兵
(新字新仮名)
/
木村荘十
(著)
その中には、歯車や電池がぎっしり
詰
(
つ
)
まっているかと思いの
外
(
ほか
)
、身に
軽羅
(
けいら
)
をつけた若い女の死体があった。とり出してみると、それは
劉
(
りゅう
)
夫人に違いなかった。
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
「おのれの胸にあるものを、人に
糺
(
ただ
)
すまでもあるまい。……だが、白々しい
吠
(
ほ
)
え
塞
(
ふさ
)
ぎに、動かぬ証人を突き会わせてやろう。
劉
(
りゅう
)
君」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし
沛
(
はい
)
国の
劉
(
りゅう
)
という人とは親しい友達でありまして、その関係からわたくしはその劉家へ
縁付
(
えんづ
)
くことになりました。
中国怪奇小説集:06 宣室志(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「唐のお女中の悪血が
凝
(
こ
)
って、月たらずで生まれましたのがこの太夫、御覧のとおりのお化けながら、当年とって三十と九歳!
劉
(
りゅう
)
さん!……あいヨウ——」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「あたいは
劉
(
りゅう
)
さんていう
痘痕
(
あばた
)
のおやじが、
鉱山
(
やま
)
へ働きに行けば、お母さんにもお金をやれるし、子供でも戦争の役に立つんだと云ったから
路三
(
ルサン
)
や、
万里
(
ワンリ
)
なんかと一緒に来たんだ」
雲南守備兵
(新字新仮名)
/
木村荘十
(著)
「鎮台
大路
(
たいろ
)
へむかって、南側の官邸が、
劉
(
りゅう
)
文官のおうちで、もうすこし先の北側のおやしきが、武官の
花栄
(
かえい
)
閣下のおすまいでございますよ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私は遼陽城外の
劉
(
りゅう
)
という
家
(
うち
)
に二十日余り滞在していたことがある。農であるが、先ずここらでは相当の
大家
(
たいけ
)
であるらしく、男の雇人が十数人も働いていた。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
太夫のいないもぬけの殻へ、それとは知らずに必死に人を集める唐人
劉
(
りゅう
)
手裏剣小屋木戸番の声……。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「ゆうべ見た夢は、北斗七星。……まず先生と、てまえと、赤馬の
劉
(
りゅう
)
と、ここにゃあ三人しかいませんが、うまく星の数だけ揃いませんかね」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
たずねる先は渾河と奉天との丁度まん中で、その土地でも有名な
劉
(
りゅう
)
という資産家の宅であるが、そこまではまだ十七
清里
(
しんり
)
ほどあると聞かされて、堀部君はがっかりした。
雪女
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
寇封
(
こうほう
)
の歓びはいうまでもない。その場で、姓も
劉
(
りゅう
)
に改め、すなわち
劉封
(
りゅうほう
)
と改め、以後、玄徳を父として拝すことになった。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
劉
(
りゅう
)
夫人はしきりにそれを説いた。——が、実は自分の生んだ子の三男
袁尚
(
えんしょう
)
を、河北の世嗣に立てたいのであった。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
袁紹
(
えんしょう
)
の未亡人
劉
(
りゅう
)
氏は、まだ良人の
喪
(
も
)
も発しないうちに、日頃の嫉妬を、この時にあらわして、袁紹が生前に寵愛していた五人の
側女
(
そばめ
)
を、武士にいいつけて、後園に追いだし
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
老僧は、やっとにぶい眼をあいて、眼の前にいる甘と、馬と、
劉
(
りゅう
)
青年を見まわした。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「こいつは参った。ご
饗応
(
きょうおう
)
はおあずけとしておこう。おい
劉
(
りゅう
)
、
甘洪
(
かんこう
)
、行こうぜ」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
劉
(
りゅう
)
——」と、
大方
(
だいほう
)
馬元義
(
ばげんぎ
)
は、腰かけている石段から、寺の門を、
顎
(
あご
)
でさした。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「せっかく先生の
来臨
(
らいりん
)
。
劉
(
りゅう
)
皇叔にもおひき合せしたいが」
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どうか、ご主君
劉
(
りゅう
)
予公へ、よろしくお伝え賜りたい」
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“劉(
劉氏
)”の解説
劉氏(りゅうし)は、漢姓の一つ。中国では五大姓の一つ。「劉」の字は、本来「ころす」を意味するが、姓としては地名に由来する。
(出典:Wikipedia)
劉
漢検準1級
部首:⼑
15画
“劉”を含む語句
劉皇叔
劉生
劉喨
劉家
劉璋
劉伶
劉海
劉勝
劉氏
劉耽
劉禹錫
劉貞
劉邦
劉玄徳
劉備
劉表
劉曄
劉備玄徳
劉封
劉禅
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