“大家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいけ58.8%
たいか22.9%
おおや6.5%
オホヤケ3.9%
おほや3.9%
だいか0.7%
おおどこ0.7%
おおやけ0.7%
おほやけ0.7%
オーヤ0.7%
グラン、メエトル0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年の頃三十二三、善兵衛に比べると少し若いが、大家たいけの女房にふさわしい美しさも品もあり、奉公人の評判もまず悪くない方です。
その点では一二の大家たいか先生の方が、はるかに雑俗の屎臭ししうを放つてゐると思ふ。粗密は前にも書いた通り、気質の違ひによるものである。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それに裏の大家おおやの庭には、栗だの、柿だの、木犀もくせいだの、百日紅じっこうだのが繁っている。青空に浮いた白い雲が日の光を帯びて、緑とともに光る。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
殊に村君の大家オホヤケの力が増せば、神たちは其祝福の爲に、度々神の扮裝をせねばならぬ。其以外の小家でも、神の來臨を請ふこと頻りになつて來る。
「それはもう、鹽磨きで、水の使ひやうが荒過ぎるつて、大家おほやさんから小言こごとをくひましたよ、何しろ若くて獨り者で、良い男だ」
余りに立体派キユビスト技巧テクニツクを採用し過ぎたせいかも知れない。近代の諸大家だいかの人物画を集めた参考室の中に一八八〇年代のルノワアルの婦人像が一枚目に附く。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
学齢ではないのだが、私立尋常代用小学校という札の出たのは後のことで、秋山源泉学校という、別室には、習字と裁縫と、素読だけに通ってくる大家おおどこの娘たちもあるので、六歳でも通えるのだった。
あて人の家自身が、それぞれ、農村の大家おおやけであった。其が次第に、官人つかさびとらしい姿にかわって来ても、家庭の生活には、何時までたっても、何処か農家らしい様子が、残って居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
あて人の家自身が、農村の大家おほやけであつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
大家オーヤさんが垣根と門の腐ったのを修繕させている、大工の音。あした、ではお目にかかって、又いろいろ。よく風邪をおひきになりませんでしたね
いや、そんな大家グラン、メエトルが居たつて
南洋館 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)