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大家
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たいけ
ふりがな文庫
“
大家
(
たいけ
)” の例文
年の頃三十二三、善兵衛に比べると少し若いが、
大家
(
たいけ
)
の女房にふさわしい美しさも品もあり、奉公人の評判もまず悪くない方です。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
梁もそうであろうかと思って、結局連れて帰って自分の妻としたが、あとで聞くと彼女は楊州でも人に知られた
大家
(
たいけ
)
の娘であった。
中国怪奇小説集:12 続夷堅志・其他(金・元)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「そなたの家は甲州で並ぶもののない
大家
(
たいけ
)
、それでもあのくらいの松はあるまい、あのくらい見事な松は、そなたの屋敷にもあるまい」
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
後
(
うしろ
)
の池を廻つて八重の桜が十本程もある位に過ぎないのですから、まあ
大家
(
たいけ
)
の庭にも、ある程の春色とも云ふべきものなのですが
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
近代的なひらめきはないが、そうしたところのないのが、しっとりとした落付きのある、
大家
(
たいけ
)
の夫人としての品を保たせていた。
大橋須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
とある
大家
(
たいけ
)
の別荘のような
邸
(
やしき
)
のまえを通りましたら琴や三味線や
胡弓
(
こきゅう
)
のおとが奥ぶかい木々のあいだから
洩
(
も
)
れてまいるのでござりました
蘆刈
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
おせい様は
鼠小紋
(
ねずみこもん
)
の重ねを着て、どこか
大家
(
たいけ
)
の後家ふうだった。小さくまとまった顔にくちびるが、若いひとのように
紅
(
あか
)
いのだ。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
お向うというのは、前に
土蔵
(
どぞう
)
が
二戸前
(
ふたとまえ
)
。
格子戸
(
こうしど
)
に
並
(
なら
)
んでいた
大家
(
たいけ
)
でね。私の家なんぞとは、すっかり暮向きが
違
(
ちが
)
う上に、金貸だそうだったよ。
縁結び
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そうこうする
中
(
うち
)
にこの阿Qの評判は、たちまち未荘の女部屋の奥に伝わった。未荘では錢趙両家だけが
大家
(
たいけ
)
で、その他はたいてい奥行が浅かった。
阿Q正伝
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
明樽買へ
彼
(
あ
)
れ程の
大家
(
たいけ
)
の娘をくれて、計り炭屋の嫁に遣りたいと云うなら貰っても宜しい、お前の娘なら貰おうが、
私
(
わし
)
一存で
定
(
き
)
める事は出来ない
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
但し町まで
他
(
ひと
)
の土地を踏まずに行けるという程の
大家
(
たいけ
)
でない。街道筋の金持は兎角粒が小さい。それでも国会議員に四度や五度は出られそうな
身代
(
しんだい
)
である。
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
小藩でも
大家
(
たいけ
)
の子だから
如何
(
どう
)
も
我儘
(
わがまま
)
だ。もう一つは私の目的は原書を読むに
在
(
あっ
)
て、蘭学医の家に通うたり和蘭
通詞
(
つうじ
)
の家に行ったりして
一意専心
(
いちいせんしん
)
原書を学ぶ。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
臙脂屋と申せば商人ながら、堺の町の何人衆とか云われ居る指折、物も持ち居れば力も持ち居る者。ことに只今の広言、
流石
(
さすが
)
は
大家
(
たいけ
)
の、中々の男にござる。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
姥
(
うば
)
の幾が浪子について来しすら「
大家
(
たいけ
)
はどうしても違うもんじゃ、武男が五器
椀
(
わん
)
下げるようにならにゃよいが」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
岩公も、
大家
(
たいけ
)
の娘へ、声をかけては悪いと思うのか、眼で、眸で、お辞儀だけで、もうその姿へ呼びかけた。
下頭橋由来
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大家
(
たいけ
)
で新仏のあるところでは、舟を仕立てて幾十もの行燈みたいなものを、沖の方に浮べ流すのです。
女と帽子:――「小悪魔の記録」――
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
そんな所を見ても、妙子さんが、世間知らずのねんねえではなくて、
大家
(
たいけ
)
育ちの云うに云われぬしとやかさの内に、どこか
凜
(
りん
)
とした物を持っていることが分るのだが。
魔術師
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
荒れた家の庭の木立ちが
大家
(
たいけ
)
らしく深いその
土塀
(
どべい
)
の外を通る時に、例の
傍去
(
そばさ
)
らずの惟光が言った。
源氏物語:05 若紫
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
大島紬
(
おおしまつむぎ
)
の
被布
(
ひふ
)
などを着込んでどこかの
大家
(
たいけ
)
の
御隠居
(
ごいんきょ
)
さんとでもいいたいようないでたちなので、田舎の百姓家のこちらの母などとは大違いで、年もよっぽど若く見えた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
しかし忠兵衛は
大家
(
たいけ
)
の
若檀那
(
わかだんな
)
上
(
あが
)
りで、金を
擲
(
なげう
)
つことにこそ長じていたが、
靳
(
おし
)
んでこれを使うことを解せなかった。工事いまだ
半
(
なかば
)
ならざるに、費す所は既に百数十両に及んだ。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
品のいい、どこから見ても
大家
(
たいけ
)
の若君らしい容貌、それ等はどうしても小間使風情の子とは思われない、お母様似だと
他人様
(
ひとさま
)
は仰しゃる、達也は誰が何と云っても自分の児だ。
美人鷹匠
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
誰か、——と云うよりもそれは二度と聞かずに、女だと云う事さえわかりました。こう云う
大家
(
たいけ
)
の茶座敷に、真夜中女の泣いていると云うのは、どうせただ事ではありません。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
すべて将軍家とか、
大家
(
たいけ
)
の檀那方とかいふものは、出入の者が白い徳利を持つてゐようと、
短銃
(
ピストル
)
を持つてゐようと、成るべく見て見ぬ振をしなければならぬ。もしか
咎
(
とが
)
め
立
(
だて
)
をして
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
元は少し世話になった潰れた
大家
(
たいけ
)
の道楽息子だから、人情をかけて見逃がそうと、骨を折っているのがわからねえで、好き放題をほざきやがると、一緒に江戸へ
差立者
(
さしたてもの
)
にしてやるぞ。
中山七里 二幕五場
(新字新仮名)
/
長谷川伸
(著)
僕は
大分
(
だいぶん
)
巴里
(
パリイ
)
に慣れて
仕舞
(
しま
)
つた気がするが、
何時
(
いつ
)
も飽くことを知らないのはジユラン・リユイル氏の本邸へ印象派諸
大家
(
たいけ
)
の絵を観に
行
(
ゆ
)
くのと、芝居と、サン・クルウの森の散歩とだ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「駄賃取りの娘、大学校を卒業した人、三郎さんは
大家
(
たいけ
)
の可愛がり
子息
(
むすこ
)
、自分は小作人の娘」お小夜はただ簡単にそんな事を口の内で繰り返す。そうして
埒
(
らち
)
もなく悲しくなって涙が出る。
新万葉物語
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
押
(
おさ
)
ゆる
涙
(
なみだ
)
袖
(
そで
)
に
置
(
お
)
きてモシと
止
(
と
)
めれば
振拂
(
ふりはら
)
ふ
羽織
(
はおり
)
のすそエヽ
何
(
なに
)
さるゝ
邪魔
(
じやま
)
くさし
我
(
われ
)
はお
前
(
まへ
)
さまの
手遊
(
てあそび
)
ならずお
伽
(
とぎ
)
になるは
嬉
(
うれ
)
しからず
其方
(
そなた
)
は
大家
(
たいけ
)
の
娘御
(
むすめご
)
暇
(
ひま
)
もあるべしその
日暮
(
ひぐら
)
しの
身
(
み
)
は
時間
(
じかん
)
もを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
知らねば
疑
(
うたが
)
はるゝも
道理
(
もつとも
)
なりいで
其譯
(
そのわけ
)
は斯々なり宵に御身たちが
出行
(
いでゆき
)
し跡へ年の頃廿歳
許
(
ばかり
)
の
容顏
(
ようがん
)
麗
(
うるは
)
しき若者來れり
何
(
いづ
)
れにも九
州
(
しう
)
邊
(
へん
)
の
大盡
(
だいじん
)
の
子息
(
むすこ
)
ならずば
大家
(
たいけ
)
に
仕
(
つか
)
はるゝ者なるべし此大雪に
道
(
みち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
雲
燥
(
い
)
りぬ。——
大家
(
たいけ
)
の店に
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
年の頃三十二三、善兵衞に比べると少し若いが、
大家
(
たいけ
)
の女房にふさはしい美しさも品もあり、奉公人の評判も先づ惡くない方です。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは二代目塩原多助の家にまつわる怪談で、二代目と三代目の主人が狂死を遂げ、さしもの
大家
(
たいけ
)
もついに退転するという一件であった。
寄席と芝居と
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ともすると夏は
諸
(
もろ
)
はだぬぎになったりして、当り屋仲間の細君が、以前から
大家
(
たいけ
)
だったように
勿体
(
もったい
)
ぶっているのと、歩調が合わなくなると
旧聞日本橋:23 鉄くそぶとり(続旧聞日本橋・その二)
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
自薦
(
じせん
)
他薦
(
たせん
)
の養子の候補者は、
選
(
よ
)
りどり見どりだが、苦労を知らない
大家
(
たいけ
)
の次男三男を養子に貰ったところで、よくいう
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
ええ、ええ、ええ、
伺
(
うかが
)
います。お話はお
馴染
(
なじみ
)
の東京
世渡草
(
よわたりぐさ
)
、
商人
(
あきんど
)
の
仮声
(
こわいろ
)
物真似
(
ものまね
)
。先ず
神田辺
(
かんだへん
)
の事でござりまして、ええ、
大家
(
たいけ
)
の
店前
(
みせさき
)
にござります。
春昼後刻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
初めのうちは自分が
厄介
(
やっかい
)
になる上に犬までつれてと気兼ねをしていましたけれど、これほどの
大家
(
たいけ
)
で犬一匹が問題にもならず、心安く思っているうちに
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
永「お前は
以前
(
もと
)
大家
(
たいけ
)
と云うが、
災
(
わざわい
)
に
遭
(
あ
)
って微禄して困るだろう、
資本
(
もとで
)
は沢山は出来ぬが十両か廿両も貸そう」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
案内してくれた熊の胆屋の丁稚は、なるほど、側まで連れて来て貰わなければそれとも分るまいと思われる——目の前の
大家
(
たいけ
)
を指さして、すぐ走り戻って行った。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうした
大家
(
たいけ
)
のことであって見れば、定めし
沢山
(
たくさん
)
の親族がいることでしょうが、それらの人が亡き源三郎と瓜二つの人見廣介という男のあることを知っている筈もなく
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
その中に
此方
(
こちら
)
は余程エラクなったのが主公と不和の始まり。全体奥平と云う人は決して深い
巧
(
たくら
)
みのある悪人ではない。
唯
(
ただ
)
大家
(
たいけ
)
の我儘なお坊さんで智恵がない度量がない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
今では
大家
(
たいけ
)
の
御料人様
(
ごりょうにんさん
)
に出世した結構ずくめの娘の身の上を驚異をもって語っていた折があった。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
大家
(
たいけ
)
となると二百三百と
桁
(
けた
)
にして吊るすから山はイルミネーションのようで
町中
(
まちなか
)
まで明るくなる。その提燈の下で一家
眷属
(
けんぞく
)
が、
然
(
そ
)
うだねえ、十時頃まで酒を飲む、御馳走を食べる、
爆竹
(
ばくちく
)
をやる。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
急ぐ物から
大家
(
たいけ
)
の事ゆゑ
出入
(
でいり
)
の者まで萬事行屆かする其爲に支度に
掛
(
かゝり
)
て日を送りまだ當日さへ
定
(
さだ
)
めざりけり
偖
(
さて
)
も此方は
裏店
(
うらだな
)
に
開闢
(
かいびやく
)
以來
(
いらい
)
見し事なき釣臺三荷の結納物を
擔
(
かつ
)
ぎ入ける
爲體
(
ていたらく
)
に長家の者は目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見
(
み
)
れば
扨
(
さて
)
も
美男子
(
びなんし
)
色
(
いろ
)
こそは
黒
(
くろ
)
みたれ
眉目
(
びもく
)
やさしく
口元
(
くちもと
)
柔和
(
にゆうわ
)
に
歳
(
とし
)
は
漸
(
やうや
)
く
二十
(
はたち
)
か
一
(
いち
)
か
繼々
(
つぎ/\
)
の
筒袖
(
つゝそで
)
着物
(
ぎもの
)
糸織
(
いとおり
)
ぞろへに
改
(
あらた
)
めて
帶
(
おび
)
に
卷
(
ま
)
く
金鎖
(
きんぐさ
)
りきらびやかの
姿
(
なり
)
させて
見
(
み
)
たし
流行
(
りうかう
)
の
花形俳優
(
はながたやくしや
)
何
(
なん
)
として
及
(
およ
)
びもないこと
大家
(
たいけ
)
の
若旦那
(
わかだんな
)
それ
至當
(
したう
)
の
役
(
やく
)
なるべし
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すると、ここに
銭
(
せん
)
という
大家
(
たいけ
)
がありまして、その主人は銭翁と呼ばれ、この郡内では有名な資産家として知られていました。
中国怪奇小説集:14 剪灯新話(明)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
人気渡世の、盛りの花菊を、無理にも
手生
(
てい
)
けにと所望し、金にあかして
大家
(
たいけ
)
の
御内儀
(
ごないぎ
)
としたのが廻船問屋石川佐兵衛だった。
旧聞日本橋:10 勝川花菊の一生
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
治兵衛はこう言って
首垂
(
うなだ
)
れました。見たところ四十前後、
大家
(
たいけ
)
の主人らしい落着きと品の中にも、何となく迷信深そうな、
篤実
(
とくじつ
)
らしさも思わせます。
銭形平次捕物控:005 幽霊にされた女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
彼処
(
あすこ
)
の師匠は娘を遣って置いても行儀もよし、言葉遣いもよし、
真
(
まこと
)
に堅いから、あの師匠なら遣るが
宜
(
い
)
い、実に堅い人だ、と云うので
大家
(
たいけ
)
の娘も稽古に参ります。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
おせい様が
大家
(
たいけ
)
の人であることは、身なりを見てもわかる。よくある
質
(
たち
)
のわるいやり方で、この磯五の店を買いとった金も、おおかたおせい様から出ているのであろう。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
目鼻立
(
めはなだち
)
の
愛
(
あい
)
くるしい、
罪
(
つみ
)
の
無
(
な
)
い
丸顏
(
まるがほ
)
、
五分刈
(
ごぶがり
)
に
向顱卷
(
むかうはちまき
)
、
三尺帶
(
さんじやくおび
)
を
前
(
まへ
)
で
結
(
むす
)
んで、
南
(
なん
)
の
字
(
じ
)
を
大
(
おほき
)
く
染拔
(
そめぬ
)
いた
半被
(
はつぴ
)
を
着
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
る、これは
此處
(
こゝ
)
の
大家
(
たいけ
)
の
仕着
(
しきせ
)
で、
挽
(
ひ
)
いてる
樟
(
くすのき
)
も
其
(
そ
)
の
持分
(
もちぶん
)
。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
その客にはお供が二三ついて来たけれど、本客というのは、もう相当の年配で、しかるべき
大家
(
たいけ
)
の大旦那の風格を備えたお人であったということは、女中たちも言うのです。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“大家”の意味
《名詞》
(たいか)その道で特に優れている人。
(たいか、たいけ)家柄の良い家。
(おおや)貸家の持ち主。家主。
(おおや)(廃語)江戸期に長屋などで家主から借手の世話を任された者。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
家
常用漢字
小2
部首:⼧
10画
“大家”で始まる語句
大家内
大家数
大家根
大家先生