“金鎖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんぐさり55.0%
きんぐさ15.0%
きんさ15.0%
きんくさり10.0%
かなぐさり5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御蔭おかげられた品物しなものまたもどりましたよ」とひながら、白縮緬しろちりめん兵兒帶へこおびけた金鎖きんぐさりはづして、兩葢りやうぶた金時計きんどけいしてせた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
何だかべらべら然たる着物へ縮緬ちりめんの帯をだらしなく巻き付けて、例の通り金鎖きんぐさりをぶらつかしている。あの金鎖りは贋物にせものである。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「八門金鎖きんさの陣です。——なかなか手ぎわよく布陣してありますが、惜しむらくは、中軍の主持しゅじに欠けているところがある」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
女史はとしにも似合はず、若々しい作りで、嫁入前の娘のやうに胸のあたり金鎖きんくさりや金時計をちらちらさせてゐる。
「こんな子でも人間ですよ、まさか金鎖かなぐさりつないどくわけにもいかないでしょ」そして彼女は二人の若者たちに云った、「もういいよ、鉄さんにかねさん、御苦労さま」