金鎖きんさ)” の例文
「八門金鎖きんさの陣です。——なかなか手ぎわよく布陣してありますが、惜しむらくは、中軍の主持しゅじに欠けているところがある」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蕪村はこの金鎖きんさを破り、発句を自他無差別むしやべつ大千世界だいせんせかいへ解放した。「お手打てうちの夫婦なりしを衣更ころもがへ」「負けまじき相撲を寝物語かな」等はこの解放の生んだ作品である。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ともかく玄徳は、無事涪城ふじょうにもどって、張飛から厳顔の功労を聞くと、金鎖きんさよろいをぬいで
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)