“兵兒帶”の読み方と例文
新字:兵児帯
読み方割合
へこおび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御蔭おかげられた品物しなものまたもどりましたよ」とひながら、白縮緬しろちりめん兵兒帶へこおびけた金鎖きんぐさりはづして、兩葢りやうぶた金時計きんどけいしてせた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「さあ、りもん着更へて。……」と早口をして、白メリンスの兵兒帶へこおびに手をかけると、追ひ剥ぎのやうに竹丸のヨソイキの着物を脱がしかけた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
……あらためてふまでもないが、車賃くるまちんなしの兵兒帶へこおびでも、つじちまたさかまをすまでもないこと待俥まちぐるまの、旦那だんな御都合ごつがふで、を切拔きりぬけるのが、てくの大苦勞だいくらうで。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)