“辻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つじ95.1%
つぢ3.7%
つう0.6%
プラス0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それといふのが、時節柄じせつがらあつさのため、可恐おそろしわるやまひ流行はやつて、さきとほつたつじなどといふむらは、から一めん石灰いしばひだらけぢやあるまいか。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はゞかりながら御鼻おんばなしたなが/\とえさせたまへば、そんじよ其處そこらにたいした御男子樣ごなんしさまとて、分厘ふんりん價値ねうちしと、つぢちて御慮外ごりよぐわいまをすもありけり。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
海からさっと吹く風に、本のペエジを乱しながら、例のちよこ/\、をばさん、つうちやんと呼びざまに、からりとけて飛込とびこんだ。
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
晴れた日でも河蒸汽パトー・ムーシュでセーヌ河を往来する客の数が目に見えて減って来た。或晩、私はヴィユ・コロンビエ座の新劇を観に行くつもりで、宿の近くのコントル・スカルプのプラスから乗合オートビュスに乗った。
二人のセルヴィヤ人 (新字新仮名) / 辰野隆(著)