“嬶”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かかあ61.9%
かか20.6%
かゝあ7.1%
かゝ5.2%
かみ1.3%
かあ1.3%
おっかあ0.6%
おんな0.6%
0.6%
がが0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「きょうはが留守だから、見舞はいずれ後から届けるが、小児が病気じゃあ困るだろう。まあ、取りあえずこれだけ持って行け」
半七捕物帳:09 春の雪解 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「そうよ、これからだ。あに死なれてからというもの、お松の奴アまだからっきし子供だしよ、美味え飯なんぞ喰ったこたあねえ」
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御旅館醉月は天下だつた。亭主はおかみさんよりも年下で、或る工業會社の事務員を勤め、宿屋の事には一切口出しをしなかつた。
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
アも驚きやして、方々探して歩いた訳なんで、へえ、お久堪忍してくれ、誠に面目次第もねえ、にまでおれは苦労をさせて
文七元結 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
充分休んでおらないが、ご奉公のためだと思って、天王寺公園に行ってみると、来るわ、来るわ、煙に困っているおさん連中が幾千人ともなく集まってくる。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
村は一月晩れでも、寺は案外陽暦で行くのがあって、四月八日はお釈迦様誕生会。寺々のが子供を呼ぶと、に連れられた子供が、小さな竹筒をげて、嬉々として甘茶を汲みに行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「すぐ、火を持って来らあ。寒くなると、死んだ妻のことを思い出してなあ。、冥途から呼んで来い。綿入質屋から歩いて来い」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
「そりゃあもとは、あなたのお内儀だったかもしれませんが、今では、お高は、この若松屋のでございます。どうかお手をお引きねがいましょう」
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「それよかお前、早くおっさま貰へよ!」
夏蚕時 (新字旧仮名) / 金田千鶴(著)
彼とモセとの生活は随分酷めなものであった。
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)