“かあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カア
語句割合
90.8%
可愛3.4%
継母0.8%
養母0.8%
義母0.5%
阿母0.5%
0.5%
0.5%
可哀0.3%
0.3%
0.3%
母親0.3%
祖母0.3%
自働車0.3%
自動車0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もなく、おんなのマリちゃんが、いまちょうど、台所だいどころで、まえって、沸立にえたったなべをかきまわしているおかあさんのそばへました。
でも可愛かあいいルーシーは彼女の父親より、もっと色が黒いんですの。だけど黒くっても可愛いい。——彼女は私の可愛いい可愛いい娘ですもの。そして彼女の母親のペットですもの
黄色な顔 (新字新仮名) / アーサー・コナン・ドイル(著)
継母かあさんはあのとおり真向な、念々刻々の働き者だからいい人だと思うけれど、何しろあの毒舌にはかなわん。あれだけはしてくれるといいと思うがなあ。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
「もう、伊吹のうちにはいないのか、お養母かあさんはどうしている?」
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
義母かあさん、今、お義父とうさんにも話して来ましたから、もうご安心なさいまし」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「おかあさんには行ってもらうさ」
雪後 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
「次郎吉。歳暮に廻ってくる、俺とおッかあと手分けして」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
可哀かあいい娘が白いぬのを干しているのだろう、というほどの意で、「否をかも」は「否かも」で「を」は調子のうえで添えたもの、文法では感歎詞の中に入れてある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
一首の意は、夜の床でも可哀いい妻だが、昼日中でもやはり可哀かあいくて忘れられない、というので、その言い方が如何にも素朴直截ちょくせつで愛誦するにうべきものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ある朝のこと、このオシャベリ姫は眼をさまして顔を洗うと、すぐに両親の王様とおかあ様の処に飛んで来て、もうおしゃべりを初めました。
オシャベリ姫 (新字新仮名) / 夢野久作かぐつちみどり(著)
と王様とおかあ様はビックリして姫にお尋ねになりました。
オシャベリ姫 (新字新仮名) / 夢野久作かぐつちみどり(著)
川端のかあちゃんは甲種合格だってね、おらとこの忠はまだ抽籤くじは済まねえが、海軍にられべってこんだ、俺もかせげる男の子はなし、忠をとられりゃ作代さくだいでも雇うべい、国家の為だ、仕方が無えな
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
母親かあさんが早く死去なくなり、お父親とうさん一人きりになっている、その大切なお父親とうさんの側に坐り込み、耳を澄ますのを習慣としていた。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「他人に背いても、お祖母かあさんには背かれないわ。それに一緒にいることなんて、あたりまえのことじゃないの、何も隠さなくってもいいじゃないの。」
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
美麗な自働車かあが 娘等がはしり𢌞つた。
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
美麗な自動車かあが 娘等がはしり𢌞つた。
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
風車かざぐるまあ、かあぜのう、まあにまあにめぐるなりいやあまずめえぐうるも、やあまず繞るうもう……」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)