“姑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅうとめ36.8%
しばら26.8%
しゅうと12.0%
しうとめ8.2%
しば5.2%
しうと3.4%
しばらく2.1%
シバ1.0%
はは0.7%
かあ0.7%
おば0.3%
おふくろ0.3%
うば0.3%
おかあさん0.3%
おっかさん0.3%
しばし0.3%
しゆうと0.3%
0.3%
シバラ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道で、彼はやはり帰りのしゅうとめに偶然追いついた。声をかける前に、少時しばらく行一は姑を客観しながら歩いた。家人を往来で眺める珍しい心で。
雪後 (新字新仮名) / 梶井基次郎(著)
関白が政宗に佩刀はいとうを預けて山へ上って小田原攻の手配りを見せたはなしなどは今しばらく。さて政宗は米沢三十万石に削られて帰国した。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その間も茶の間の行燈あんどうのまわりでは、しゅうとのお百と、嫁のお路とが、向い合って縫い物を続けている。太郎はもう寝かせたのであろう。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
意地の惡いしうとめが嫁を仕込むといふ口實でいぢめるのも、繼母が繼子を、しつけるといふことにしていぢめ拔くのも、皆んな同じことだよ
しばらく内縁を結ぶの約をなしたるなり、御意見如何いかがあるべきやとたずねけるに、両親ともにあたかも妾の虚名に酔える時なりしかば
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
取ても卅二歳少々ちと婆々ばゝすぎますけれども其代りしうと厄介やくかいも子供もなくうちは其女獨りにて若御内儀おかみさんに成ならば其こそ/\貞女ていぢよ御亭主ごていしゆ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
神事かみごとはすべて児戯じぎたること多し、しかれども凡慮ぼんりよを以て量識はかりしるべからず。此堂押にるゐせし事他国にもあるべし、しばらくしるしてるゐしめす。
ソツ殿トノに承らうにも、國遠し。まづシバし、郎女樣のお心による外はないもの、と思ひまする。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
その晩、ははと二人っきりのささやかな夕餉をすませると清子は、納い忘れた手鏡を柱のところに立てて姑の髪を結ってやった。
茶粥の記 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
ただおかあさまがお情けのふかいよくお気のつくかただったので、このかたおひとりを頼りに一つ一つ家政を覚えたのでした。
日本婦道記:梅咲きぬ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
呉はおばの墓がそのあたりにあるような気がしたが、何も墓らしいものが見えないので、疑い怪しみながら帰って来た。
嬰寧 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
だつて、その時以来、おふくろはどうにもそれが気になつて気になつてなんねえでがしてな。それに日が暮れると死人が迷つて来るつてんでがすよ。
「その方は、今、山うばに逢ったな、そのために生命があぶない、どうした、わけを云え」
山姑の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「それがね、おとうさんおかあさんの気には入ってたけども、松平さんがきらってね」
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
北小路さんは自分がちっとも家政ができないにおっかさんがたいへんやさしくするものだから同居に限るっていうし、大久保さんはまたおっかさんがやかましやだから別居論の勇将だし、それはおかしいの。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
偖彦三郎は橋本町一丁目家主八右衞門とたづねしに早速さつそくれければ八右衞門の家に行き對面たいめん致せしに八右衞門は彦兵衞のせがれ彦三郎ときゝむねふさがしばし言葉も出ざりしが漸々にかうべ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「今日は意地の惡いしゆうとのやうに口うるさいんだね。餘つ程執念しふねん深い借金取でも來たんですかえ」
さん、こんど雪岡が来たら、そういって所帯道具などは安い物だ。後腐りのないように何もかも売ってしまうようにいって下さい。あんな物がいつまでも残っていてしょっちゅう眼についているとかえっていろいろなことを
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
シバラく絶対的といふ名称の下にるゝことゝした。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)