“慈姑”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くわい70.6%
くわゐ29.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この身動ぎに、七輪の慈姑が転げて、コンと向うへ飛んだ。一個は、こげ目が紫立って、蛙の人魂のように暗い土間に尾さえく。
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その野菜というのが蓮根だの、慈姑だの普通煮て食べる種類のものを、ただ皮を剥いただけで、ざくざく輪切りにしたものでありました。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
青物もやはり奧へゆけばゆくほど堆高く積まれてゐる。——實際あそこの人參葉の美しさなどは素晴しかつた。それから水に漬けてある豆だとか慈姑だとか。
檸檬 (旧字旧仮名) / 梶井基次郎(著)
どういふもので分るのか、それは文吾も知らないが、兎に角、源右衞門の汚い握り拳を透いて、中の紙捻がギヤマンの鉢に浮く慈姑の根のやうに見えてゐた。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)