その野菜というのが蓮根だの、慈姑だの普通煮て食べる種類のものを、ただ皮を剥いただけで、ざくざく輪切りにしたものでありました。
「だってあのこのごろ来た女中。——まるッきし分らないんだ、話が。——よッぽど慈姑のきんとんに出来上っているんだ。」
その時木で押えておかないと、白水の外へ出た所が黒くなります。湯煮た蓮根を塩とお砂糖で煮たのです。そっちの慈姑の揚物はどうです。
“慈姑(クワイ)”の解説
クワイ(慈姑、学名:Sagittaria trifolia L. 'Caerulea')とは、オモダカ科オモダカ属の水生多年草である、オモダカの栽培品種である。別名として、田草、燕尾草(えんびそう)、クワエが知られる。日本では食用に栽培されてきた歴史が古く、また葉の形が独特なため、地域により様々な呼び方がされている。
(出典:Wikipedia)
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