細雪ささめゆき01 上巻01 じょうかん
「こいさん、頼むわ。———」 鏡の中で、廊下からうしろへ這入って来た妙子を見ると、自分で襟を塗りかけていた刷毛を渡して、其方は見ずに、眼の前に映っている長襦袢姿の、抜き衣紋の顔を他人の顔のように見据えながら、 「雪子ちゃん下で何してる」 と …
作品に特徴的な語句
姉妹おとどい いろ とう 此方このかた あたし じじ ようよ 爺々じじいじじい 其方そちら ぼん 執拗ひつこ しぼ ひら 小娘こいと かえ あおぐろ あせ おく ひつじ はい はず なつか じり つつみ 蹲踞うずく 孰方いずれ におい 一時ひととき まわ 茶碗ぢゃわん 含羞はにかみ あが くすぶ 彼方あっち 彼処あそこ おく あた はず あなが しな 年歯としは はあ 喧嘩げんか 何卒どうか かか あるい 小姑こじゅうとめ おとしい まつ うら さだ 頭髪あたま はた 此方こっち 先達せんだって いた 如何いかが 大凡おおよ そろい 皇后こうごう すす いや いや たが 普請ぶしん わたくし うな くわ へん ふる けしか かつ くしゃみ 団欒まどい かな おさ こす みさお ただ たび あわただ
題名が同じ作品
細雪:02 中巻 (新字新仮名)谷崎潤一郎 (著)
細雪:03 下巻 (新字新仮名)谷崎潤一郎 (著)