“嗾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
23.4%
けしか22.1%
そそ13.0%
けし13.0%
そそのか11.7%
そその9.1%
そゝの3.9%
そゝ2.6%
そう1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やっぱりでたらめでもいいからしかける者がなきゃだめだ。(中略)やっぱり民衆のお尻をくすぐらなきゃ駄目だ。いまお尻を
それをけしかけられたいぬのように、一方ばかり責めるとは何事だ。俺は牛飼を訴えて、村役人がどういうふうに処分するかを見てやるのだ。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
平次はツイ口をれました。金之丞の恐れ入った調子と、それに対照して、八五郎のトボケた調子が、たまらなく平次の好謔心こうぎゃくしんそそったのでしょう。
かれは血に飢えている犬をけしかけて、お作を咬ませたのであった。そうして、自分の運命をも縮める端緒たんちょを作り出したのであった。
半七捕物帳:23 鬼娘 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
芝居気たっぷりの片手斬りに大向うをうならせようという見得みえから出たのでもなく、はしなくそそのかし得たり少年の狂——と春濤がうたった通りの
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
ふかくとがめるな、汝らは元来不愍ふびんなものである。仲間のうちの二、三の悪者にそそのかされ、心にもなく不平を鳴らしたにすぎぬ者。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてその死に民衆を「そゝのかす」ばてれん達は又国民を亡ぼして行く者と見做された事なぞもすべて尤もな事には相違なかつた。
金之丞の恐れ入つた調子と、それに對照して、八五郎のトボケた調子が、たまらなく平次の好謔心かうぎやくしんそゝつたのでせう。
人民はただ政府のそうするところに向かいて奔走するのみ。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)