“そそのか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
63.6%
20.5%
教唆4.5%
誘惑4.5%
煽動2.3%
誘引2.3%
𠹤2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「白々しいこと、えい、申すな! 主人の姫をそそのかし、人もあろうに仇敵かたきの子と、不義三昧ざんまいに落ち入らせた事、罪に非ずと抗弁するか!」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「勘違いなんかするものですか。お妻が下手人でなきゃア、お妻に変な素振りをする釜吉とかいう下男をそそのかして、憎い和助さんを殺させたに違いありません」
もとよりお秀を教唆そそのかして死地におとしたは貴女という推量ばかりで証拠は無いが、私は検事でもなく、判事でもございません、罪の軽重は論じない。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
主家の娘を誘惑そそのかしたというかどで、権之介は、お父様に片耳を剃がれて放逐されたが、その後どうしたことやら。
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「やはり角太郎が煽動そそのかしたのか」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
福澤が近来奥平おくだいらの若殿様を誘引そそのかして亜米利加アメリカろうなんと云う大反だいそれた計画をして居るのはしからぬ、不臣な奴だと云う罪状であるから、満座同音、国賊の誅罰に異論はない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
彼はおのれ今日こんにちあるを致せし辛抱と苦労とは、いま如此かくのごとくにして足るものならずとて、しばしばその例を挙げては貫一を𠹤そそのかし、飽くまで彼の意を強うせんとつとめき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)